2020.1.3 05:00

【ホイッスル 吉田義人】早明両校とも多彩な攻撃を準備

【ホイッスル 吉田義人】

早明両校とも多彩な攻撃を準備

特集:
ホイッスル 吉田義人
前半、トライを決め、祝福される早大・河瀬(中央)=秩父宮ラグビー場

前半、トライを決め、祝福される早大・河瀬(中央)=秩父宮ラグビー場【拡大】

 ラグビー大学選手権準決勝(2日、秩父宮ラグビー場)決勝に勝ち上がった早大、明大の両校にいえるのは、多彩な攻撃を準備していたことだ。特に早大は、戦列復帰したCTB中野を縦に入れることで外側にスペースが生まれることを想定。走力のあるWTBやFBを存分に走らせた。

 序盤に劣勢だったスクラムも後半に修正した。FWの仕事量は最後まで落ちず、集団でよく動く印象が強い。ラインアウトも天理大を分析し、相手ボールを何本も奪取した。球の出どころをつぶしたことで、これだけの点差になった。

 明大の選手は自信に満ちたプレーをしている。それを仕切るSO山沢の判断もいい。前を見てパスするか自分が仕掛けるか、ときには相手の背後へのキックと、うまく動かしていることで1次攻撃からでも的を絞らせない攻撃ができている。決勝では早大SO岸岡との司令塔対決が見もの。彼らの出来が勝敗に直接かかわってくるだろう。

 ファンが待ち望んだ早明の決勝対決。舞台は新しい国立競技場と申し分ない。両校が決勝で激突するのは23季ぶり。最高に盛り上がった昨年のW杯日本大会に負けない、大学ラグビーの新たな時代を告げるような熱戦を期待したい。(元日本代表WTB、7人制チーム「サムライセブン」代表、明大OB)

  • 試合に勝利し、笑顔を見せる明大フィフティーン=秩父宮ラグビー場(撮影・長尾みなみ)