トライを決めた主将の武井(左)に仲間が駆け寄って大喜び。明大は21年ぶりの全勝優勝を達成した(撮影・福島範和)【拡大】
関東大学対抗戦(1日、秩父宮)全勝対決を制した! 昨季大学王者の明大が早大との最終戦に36-7で快勝。7戦7勝で2015年以来、4年ぶり17度目(リーグ戦と分かれる前を含めると31度目)の優勝を遂げた。単独優勝は全勝した1998年以来21年ぶり。OBの日本代表SO田村優(30)=キヤノン=も見守る中、主将のHO武井日向(ひなた、4年)の2トライなどで早大を圧倒し、定期戦での通算成績を39勝2分け54敗とした。大学選手権2連覇へ、重戦車が突き進む。
明大の紫紺旗がラグビーの聖地・秩父宮になびいた。1994年以来25年ぶりとなった早明の全勝対決は明大が圧倒。他校と勝敗が並んでの同率優勝ではなく、単独での頂点は21年ぶりだ。
「伝統の一戦なのでチームとして楽しみにしていた。プレッシャーに負けずに戦えたのは、チームの成長を感じる」
計5トライの快勝で27-31で敗れた昨年のリベンジを果たし、HO武井主将が胸を張った。
日本が初の8強入りを果たしたW杯の興奮が冷めず、チケットは早々に完売。入場を待つファンの長い列ができたため、正午予定の開門は20分早まった。スタンドは2万2987人の大観衆で埋まるなか、「重戦車」と称される明大伝統の強力FWが威力を発揮した。
前半17分にラックからLO箸本が持ち出して先制トライ。後半2分と8分には武井が連続トライを挙げた。主将のSH斎藤らタレント豊富な早大を相手に往年の輝きを取り戻し、田中監督は「やっぱりFWじゃないですか」と称賛した。