2019.11.18 05:02

早実に完勝!東京、台風被害乗り越え3年ぶり聖地

早実に完勝!東京、台風被害乗り越え3年ぶり聖地

 高校ラグビー地区大会(17日)17地区で代表が決定。東京第1地区は台風19号でグラウンドが甚大な被害を受けた東京が、前回出場の早実に22-0で完勝し、3年ぶり13度目の出場を決めた。東京第2地区は本郷が国学院久我山に24-21で競り勝ち、2年連続11度目の出場。神奈川では初の単独全国制覇を目指す桐蔭学園が5年連続18度目の出場を決めた。

 両腕を突き上げて喜ぶ東京フィフティーンの表情には、達成感が漂っていた。「前に出続けるディフェンスをやり切れました」。3年ぶりの花園に、WTB熊田力丸主将(3年)の声が弾んだ。

 速く、広くボールを動かす早実のアタックをことごとく止めて無失点。攻めれば前半12分に、SO野口順平(2年)のパントを追った熊田が先制トライを奪うなど計4トライの完勝だった。

 10月12日に台風19号が東京に襲来。大田区鵜の木の多摩川河川敷にあるグラウンドは、増水で備品が流され、ゴールポストが折れるなど壊滅状態に。重さ百数十キロのスクラムマシンは後日、約3キロ下流で見つかった。大事な予選前に練習ができず「絶望した」(熊田主将)が、近隣や縁のある学校から合同練習やグラウンド貸し出しなどの申し出が相次ぎ、苦境を乗り越えた。

 「感謝しかない」と森秀篤監督(57)。この決勝前も12日に慶大、14日に東農大のグラウンドで調整して臨んだ。

 グラウンドは重機での復興作業の真っ最中で、あと1週間ほどで使用可能に。「花園までしっかり準備したい」と熊田主将。晴れ舞台に向け、腰を据えて練習できる日々がやってくる。 (田中浩)