【独占手記】
2015年W杯イングランド大会のスコットランド戦後に記念撮影する福岡(左)と姉・唯子さん (唯子さん提供)【拡大】
ラグビー・ワールドカップ日本大会1次リーグA組(28日、日本19-12アイルランド、静岡)福岡の活躍を出張先の羽田空港のテレビで見届けた元劇団四季所属女優の姉・唯子(ゆいこ)さん(31)が、サンケイスポーツに独占手記を寄せた。
感動しました。堅樹がトライした時は泣いてしまいました。夢みたい。弟ながら尊敬します。
実は試合当日の朝に、堅樹から連絡がありました。LINE(無料通話アプリ)に「リザーブに入ることになりました」とあり、ワクワクしていました。交代でピッチに入って顔を見たときに、「あ、大丈夫だな」と思いましたね。
試合後に「おめでとう!」と連絡すると、「ありがとう、無事勝てました」と報告をもらいました。喜んでいる姿はこれまで何度も見てきましたが、こんなうれしそうな堅樹は初めてです。
昔からじっとしているのが苦手な弟でした。幼稚園の頃からリレーはアンカー。小学生の時に、ディズニーランドに行けばパーッとどこかへ走っていって迷子になる。当時飼っていたラブラドルレトリバーと一緒に散歩すると、本気でかけっこしたり。その頃からあの前傾姿勢の走り方で、とにかく速かったです。
昔は口げんかばかりしていました。今も口が達者で、私は負けてばかり…。でも、仲がいい思い出の方が多いです。堅樹が大学生の時には、私が好きなディズニーシーに一緒に行ってくれました。家族思いなんです。
落ち込む姿は見たことがありません。今回のけがも前向きだったと思います。とにかくベストを尽くして、悔いのないようにやりきってほしい。堅樹ならやってくれると信じています。 (福岡唯子)