2019.8.14 13:30

【ラグビーコラム】W杯開幕前に必見!「日本ラグビー・デジタルミュージアム」

【ラグビーコラム】

W杯開幕前に必見!「日本ラグビー・デジタルミュージアム」

特集:
ノーサイドの精神

 【ノーサイドの精神】W杯開幕まであと1カ月余りと迫る中、こんなサイトを紹介したい。「日本ラグビー・デジタルミュージアム」(https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/1310375100)だ。「デジタル画像が語る日本ラグビー史」をうたい、7月1日にプレ公開された。

 日本協会に残された貴重な書籍類、機関誌や新聞のスクラップ、写真などを整理し、デジタル化したもの。日本ラグビー年代史、テストマッチ全記録、W杯全史、日本代表キャップホルダーなど資料的価値の高いものや、日本選手権、大学選手権、社会人選手権、トップリーグの各決勝のデータも取り込まれている。

 資料のデジタル化の必要性はこれまで、協会内でも何度も議論となったが、「予算や作業時間の問題などであきらめざるをえなかった」とプロジェクトチームの富岡英輔さん(元早大SO、麻布高出身です)。今回、図書館振興財団の助成金を得られ、富岡さんが中心となって1年半ほどの作業を終えてプレ公開された。

 さらに、「ラグビーは世界中でプレーされているのだから、他国語でも出すべきだ」という勧めもあって、予算が追加され、英語とフランス語でも公開。スペイン語バージョンも準備中という。

 われわれメディアからすると、大変ありがたい資料でもある。特に日本代表キャップホルダーのコーナーは、誰がどの試合に出場したのかが分かり、そのリンクをたどると試合出場メンバーや戦評なども読める。今は年間10試合ぐらい代表戦があるが、昔は年に2試合程度というのもざら。キャップをもらうことが大変だった往事の事情も伝わってくる。「毎年、データを更新して、充実させていきたい」と富岡さんは話す。

 2015年W杯のFB五郎丸歩らの活躍で、ラグビーに興味を持ったファンの方も多いだろう。そんな方にも、ぜひこのサイトを見ていただきたい。1899年に慶応義塾にラグビーが伝わってから120年。歴史を知って日本代表の試合を観戦すれば、さらに興趣が深まるはずだ。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の58歳。