2019.8.10 05:02

SHは俺!34歳自称“おっさん”田中が今季初先発「経験がある」/PNC

SHは俺!34歳自称“おっさん”田中が今季初先発「経験がある」/PNC

米国戦に向けて調整する田中。経験を武器にポジション争いにも打ち勝つ (共同)

米国戦に向けて調整する田中。経験を武器にポジション争いにも打ち勝つ (共同)【拡大】

 ラグビー・日本代表合宿(9日、フィジー・スバ)10日のパシフィック・ネーションズ杯(PNC)の最終戦、米国戦に向け最終調整を行った。W杯3大会連続出場を目指すSH田中史朗(34)=キヤノン=が今季初先発。7月下旬の盛岡合宿で右脚を肉離れして離脱し、直近2戦はメンバー外だった。若手SHが結果を残してポジション争いが激化する中、自称“おっさん”が意地を見せる。

 スバ港にほど近いグラウンドで、田中は軽快に体を動かした。流、茂野とのポジション争いは熾烈を極める一途。PNC最終戦にして先発に入ったベテランが、一発回答を示す。

 「スピードとフィットネスは、あの2人にかなわない。でも経験がある。戦術やスペースを見る力で戦っていきたい」

 公開された15分間の練習では、攻防の戦術確認に時間を当てた。田中は7月下旬の盛岡合宿初日、トレーニングで下半身を踏ん張った際に右脚の太もも裏を肉離れ。第1戦のフィジー戦、第2戦のトンガ戦は出場メンバーから外れた。「今は全く痛くない」と回復をアピールし、米国戦を見据える。

 ここまでSHの先発は毎試合ごとに変更。平等にアピールの場が与えられている。格上のフィジーに、茂野は軽快な球さばきでチームをけん引。前週のトンガ戦で先発だった流はキックでも存在感を示した。スタンドで見守っていた田中は、「(2人に)闘争心はある」と刺激を受けた。

 「若い子だったら焦って早くけがを治したいとなるが、(自分は)おっさんなんで。心に余裕があった」。まだ若手だった三洋電機(現パナソニック)時代には、治りきらないまま無理をして、けがが再発したこともある。日本勢最年長、通算69キャップの小さな巨人は他の2人とは踏んだ場数が違う。

 前回2015年イングランド大会のSHは、2人がメンバー入り。3人登録の可能性もあるが、ポジション争いは最終局面に入った。「自分が出て負けるより、他の人が出て勝つのならそっちの方がいい。でも一番いいのは、自分が出て勝つ」。自身最後と位置づける大舞台へ、桜のジャージーの9は譲らない。(阿部慎)

パシフィック・ネーションズ杯

 環太平洋地域のチームの強化を目的として2006年に第1回大会が行われた。出場国、大会方式は固定されておらず、フィジー、トンガ、サモアを中心に日本も参加。今大会はフィジー、米国、トンガがA組、日本、カナダ、サモアがB組に分かれ、各チームが別組の3チームと戦い、勝ち点で順位を争う。W杯会場の運営テストとして国内では釜石鵜住居復興スタジアムでフィジー戦、大阪・花園ラグビー場でトンガ戦が行われた。

試合日程へ代表メンバーへ

  • 米国戦を前に、リラックスした表情で練習に臨む山中(左)=スバ(共同)
  • 米国戦を前に調整する堀江(中央)ら=スバ(共同)
  • 米国戦を前に調整する田中(手前)とリーチ=スバ(共同)
  • 米国戦を前に調整するリーチ(右から2人目)ら日本代表=スバ(共同)
  • 米国戦を前に、練習でパスを出す田中=スバ(共同)
  • 米国戦を前に調整する日本代表=スバ(共同)
  • 米国戦を前に調整するリーチ(右から2人目)=スバ(共同)
  • 日本代表のSH比較