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W杯日本大会あと50日、味スタ変身ラグビースタジアムに潜入

W杯日本大会あと50日、味スタ変身ラグビースタジアムに潜入

昨年11月にラグビーの日本-ニュージーランドが行われた東京スタジアム。W杯ではゴールポストが4メートル高くなり、照明が増設される

昨年11月にラグビーの日本-ニュージーランドが行われた東京スタジアム。W杯ではゴールポストが4メートル高くなり、照明が増設される【拡大】

 9月20日のラグビーW杯日本大会開幕まで、1日で50日。記念すべき開幕戦の日本-ロシアは東京スタジアム(東京・調布市)で行われる。現在はサッカーのJリーグなどで使用されているが、W杯に向けた準備は着々と進行中。19日からは全てのイベントを中止し、最終工事に入る。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)率いる日本が臨む、アジア初の楕円(だえん)球の祭典。キックオフが迫るスタジアムに記者が潜入した。(取材構成・阿部慎)

 スタンドを覆う屋根にぐるりと取り付けられた照明とグラウンドの大きさに、競技素人の記者も選手気分になる。せっかくの東京スタジアム潜入取材。「開幕戦の舞台を丸裸にしてやる!」と意気込んだが、まだスタジアムはサッカー仕様…。しかし、見えない所で準備は進められていた。

 現在はサッカーに合わせて縦107メートル×横71メートルのピッチが、W杯のフィールドは130メートル×80メートルと広くなる。トライを決めるインゴールはサッカーゴールの後部に当たるほか、周囲の安全性を確保するため、芝の拡張は不可欠なのだ。「もっと大きくなるのか」と感心していると、関係者に注意を受けた。

 「未完成なので、増設中の照明の写真は撮らないでください」

 目をこらすと、四隅のスタンド中段付近で照明機の増設が進められていた。屋根部のLED照明は計456個。平均照度は1500ルクスだが、国際統括団体のワールドラグビーはW杯で2000ルクスを基準に設定。広がったフィールドで照度を保つ必要があるためだ。

 グラウンドの芝も、19日から1カ月かけて生まれ変わる。通常時は15ミリの刈り高を20-30ミリと長めに設定。さらに、同スタジアムでは初となるハイブリッド芝の導入だ。天然芝の間に人工芝を打ち込むと、天然芝の根が絡んで強度が増すという。

 人工芝の割合は5%程度で、見た目では分からないらしい。W杯全12会場で最も多い8試合が行われるため、スクラムなどの激しいプレーでもピッチが荒れないように採用されたそうだ。

 ラグビー場の象徴とも言えるゴールポストは、主要スタジアムでは高さ13メートル(規則では3・4メートル以上)。しかし、W杯では国際基準を満たす17メートルが使用される。高い方が選手も狙いやすく、レフェリーにとっても判定しやすい。既に工事は終了していたのだが、取材時はゴールポストは5つに折られて倉庫の中。残念ながら目にすることはできなかった。

 すでに最終段階に入った準備に心も躍る。意外にもラグビー日本代表にとって5戦全敗のスタジアム。“6度目の正直”を果たし、列島を熱狂させてほしい。

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