2019.7.17 12:00

【ラグビーコラム】リーチ主将の「グッド・アティテュード」がチームに好影響をもたらす

【ラグビーコラム】

リーチ主将の「グッド・アティテュード」がチームに好影響をもたらす

特集:
ノーサイドの精神
日本代表・FLリーチ・マイケル主将

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  【ノーサイドの精神】3クールにわたった日本代表の宮崎合宿が終了した。スローガンの「ONE TEAM」を目指し、ハードに体をいじめ連係面でも進化したチームは、27日のパシフィック・ネーションズ杯(PNC)・フィジー戦(岩手・釜石鵜住居復興スタジアム)で、令和最初のテストマッチを迎える。

 合宿中の13日、宿舎でチームディナーが催された。地元名産の地鶏や宮崎牛、サザエなどの魚介類がふんだんに用意され、宮崎県、宮崎市や県ラグビー協会の関係者、われわれメディアもまじり、河野俊嗣宮崎県知事があいさつに立った。主催したのは日本代表チーム。感謝を伝えるためのイベントだった。

 会の途中、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が、末席にしつらえられたメディアのテーブルを回り、祖国ニュージーランドに帰ったときは川に行ってモリでウナギを突く話や、ロブスターを大量にとってきて自ら家族の夕食をつくる話など、肩のこらない普段着の姿を教えてくれた。

 さらに、FLリーチ・マイケル主将もわざわざメディアの席まで来てくれて、中締めが終わり自室に引き揚げる選手も多くいた中、15人ほどに囲まれて1時間半も、気さくに雑談に付き合ってくれたのだ。宮崎で好きになったという焼酎を何杯もお代わりしながら、コーヒーへのこだわりなど、普段は聞けない話を聞かせてもらった。頭が下がる思いだった。

 ラグビーではよく「アティテュード」という言葉を使う。日本語にすれば態度という意味で、英語では、目に見える行動や振る舞いのことは「ビヘイビャー(behavior)」といい、「アティテュード(attitude)」は考え方や姿勢など、目に見えないものをいう。ラグビーでは練習や試合に臨む心構えや、チームに対する思いなどに「アティテュード」が出てくる。

 9月20日のW杯開幕まであと2カ月。体力や技術面の強化だけではなく、ここからは選手たちの一体感もチームビルディングに必要となってくるが、リーチらリーダー陣がいろいろなアイデアを出し、さらに強固な「ONE TEAM」にしようとしている。

 連日の練習で疲労がピークに達しながらも、毎日記者団に囲まれるのが常のリーチだが、「ストレスなんかないよ」とさらりと言う。W杯8強の至上命令へ、メディアも「ONE TEAM」の仲間と考えてくれているのだろう。こんな主将の「グッド・アティテュード」は、必ずチームに好影響をもたらすはずだ。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の58歳。