2019.6.5 13:15

【ラグビーコラム】日本代表宮崎合宿メンバー決定、ここから真価が問われるジェイミー流強化策

【ラグビーコラム】

日本代表宮崎合宿メンバー決定、ここから真価が問われるジェイミー流強化策

特集:
ノーサイドの精神
日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ

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 【ノーサイドの精神】9日から始まる日本代表宮崎合宿のメンバー42人が発表された。サンウルブズと「ウルフパック」で並行してやってきた強化の期間は終わり、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が言う「ファンデーション2」(土台づくりの第2段階)に突入する。

 当初、W杯への強化はサンウルブズとウルフパックの両輪で行うとされてきた。しかし、42人のうち、サンウルブズで試合登録された選手は22人(チーフスで出場したWTBアタアタ・モエアキオラを含めると23人)。残り19人は1試合も出場していない。その中にはPR稲垣啓太、NO・8姫野和樹、SH流大、WTB福岡堅樹、FB松島幸太朗ら、代表の主力級も含まれている。

 ウルフパックの遠征が5月中旬で終わった後、サンウルブズには日本代表の主立ったメンバーが参加するものと思っていた。しかし、そうはならなかった。ジョセフHCは「私の主な仕事はW杯で日本代表を勝たせること。9月にピークを迎えられるようにしたい」。インテンシティー(強度)とレスト(休養)のバランスを考えていると言いたいようだった。

 9日からの宮崎合宿では「1回目はチームとしてつながること。W杯の対戦相手に向けたベストな対策も構築する。2、3回目はパシフィック・ネーションズ杯(PNC)に特化したトレーニングをする」とジョセフHCは今後の強化予定を明かす。

 7月27日のフィジー戦(釜石鵜住居)から始まり、トンガ、米国と対戦するPNC、そしてW杯開幕直前の9月6日に行われる南アフリカ戦(熊谷)と、W杯までの日本代表の対外試合は4試合。PNCでどこまで土台を強固にできるか。“ジェイミー流”の強化策は、ここから真価を問われる。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像   1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の58歳。