2019.5.8 11:44

【ラグビーコラム】W杯のレフェリー決定、決勝有力候補はあの2人?

【ラグビーコラム】

W杯のレフェリー決定、決勝有力候補はあの2人?

特集:
ノーサイドの精神

 【ノーサイドの精神】W杯のレフェリーが国際統括団体のワールドラグビーから発表された。残念ながら日本の久保修平氏は、1995年大会の斉藤直樹氏以来となるレフェリーには選ばれなかったが、アシスタントレフェリー(AR)として選出された。W杯4人目の日本人審判となる。

 12人のレフェリーをみると、妥当な顔ぶれといえるだろう。12人とも昨秋のテストマッチでのティア1同士の対戦や今春の欧州6カ国対抗で笛を吹き、パフォーマンスを認められた精鋭レフェリー。久保氏は昨秋のテストシリーズや6カ国対抗、現在開催中のスーパーラグビー(SR)ではARしか務めていなかったので、やはりレフェリーで選ばれるのは難しかったといえる。

 秋のティア1対決、6カ国対抗とも笛を吹きながら、レフェリー、ARとも選ばれなかったのはグレン・ジャクソン氏(ニュージーランド=NZ)。SRチーフス(NZ)、イングランド・プレミアシップのサラセンズでスターSOとして活躍。2010年からレフェリーを始め、前回15年大会は3位決定戦のARに入り、18年のNZ年間最優秀レフェリーにも輝いた43歳。だが、このところ首をかしげるような判定もままあったことで、4月にはNZ紙で「W杯の審判から外れた」という報道もされた。W杯への道が厳しいのは選手だけではない。

 さて、まだ開幕まで4カ月以上もあるが、決勝のレフェリーを予想。これはもう、北半球の両雄、ウェイン・バーンズ氏(イングランド)か、ナイジェル・オーウェンス氏(ウェールズ)ではないかと思う。穴でジェローム・ガルセス氏(フランス)。

 40歳のバーンズ氏、47歳のオーウェンス氏はともに今回が4度目のW杯。オーウェンス氏は前回のNZ-フランスの決勝も担当し、日本でもファイナルの笛を吹けば99、2003年大会のアンドレ・ワトソン氏(南アフリカ)以来、2人目の2大会連続決勝レフェリーとなる。

 バーンズ氏は昨夏、今回のW杯でのレフェリー引退を表明。オーウェンス氏も年齢を考えればこれが最後のW杯で、大会中のパフォーマンスによほど問題でもなければ、“花道”を飾らせてあげようという思惑も働くのではないか。

 2人とも、レフェリーとしてのマネジメント、ゲームコントロールは他のレフェリーより抜きんでている。法廷弁護士でもあるバーンズ氏はロジカルなレフェリングに定評があり、ピッチ上でのユーモラスなコミュニケーションでも有名なオーウェンス氏はウェールズの人気テレビ番組でMCを務め、ゲイであることを告白して話題にもなった。決勝がイングランド-ウェールズにならなければ、この2人のどちらかの雄姿を見ることができると楽しみにしているのだが、さて、どうなりますか。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像  1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の58歳。