2019.3.13 11:51

【ラグビーコラム】何かが起きる?6カ国対抗最終節 ウェールズ全勝優勝か、それとも…

【ラグビーコラム】

何かが起きる?6カ国対抗最終節 ウェールズ全勝優勝か、それとも…

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ノーサイドの精神

 【ノーサイドの精神】欧州6カ国対抗は大詰めを迎え、16日には最終節が行われる。4戦全勝で2012年以来7年ぶりのグランドスラム(全勝優勝)に王手をかけるウェールズ(勝ち点16)、3勝1敗のイングランド(同15)とアイルランド(同14)に優勝の可能性が残り、ウェールズは地元でアイルランドと直接対決。イングランドはホームでスコットランドを迎え撃つ。

 LOアラン・ウィン・ジョーンズ主将が率いるウェールズは、4戦での失トライ6、58失点はいずれも6カ国中最少。ウェールズは勝てばグランドスラムのボーナス勝ち点3も加わるため、文句なしの優勝。アイルランドが勝った場合、4トライのボーナスポイント1を追加しても勝ち点は最大で19。イングランドが勝って勝ち点4を加えれば19で並ぶ。勝ち点が同じ場合は得失点差で順位が決まり、ここまでイングランドはプラス83、アイルランドはプラス19。アイルランドは勝って、その直後の試合でイングランドの黒星(あるいは引き分け)を願うしかないのが現実だろう。

 ちなみにウェールズ-アイルランドの大一番の笛を吹くのは、オーストラリア人のアンガス・ガードナー氏。34歳ながら昨年は、6カ国対抗でアイルランド-イングランドを担当したほか、ニュージーランド-フランス、イングランド-南アフリカのテストマッチを任され、スーパーラグビー決勝でも笛を吹いた。南半球NO・1レフェリーといってよく、今秋のW杯決勝(オーストラリアが決勝進出しないことが条件だが)担当の有力候補でもある。

 イングランド-スコットランドは因縁の対決でもある。昨年、イングランドは敵地エディンバラのマレーフィールドで13-25で敗れた。その翌日、イングランドのエディー・ジョーンズ監督が、サッカー・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド-チェルシーを観戦するためマンチェスターの駅に着いたところ、酔った2人の男(エディンバラ在住の若者らしい)にからまれ、スコットランド戦の敗戦に対して罵声を浴びせられた。ジョーンズ氏は「もう公共交通機関は使わない」と宣言したほどだ。

 1871年に始まった世界最古の定期戦だが、イングランドは1983年以降、地元トゥイッケナムでスコットランドに負けていないという、イングランドにとっては心強いデータもある。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の58歳。