2019.2.22 11:30(1/2ページ)

【乾坤一筆】「工夫」こそ日本ラグビーがすべきこと

【乾坤一筆】

「工夫」こそ日本ラグビーがすべきこと

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆
エディー・ジョーンズ氏

エディー・ジョーンズ氏【拡大】

 東京・町田市でのラグビー日本代表候補合宿を取材中、視察していた元日本代表LOの田沼広之氏から面白い話を聞いた。

 ラインアウトで跳び上がる選手を前後の選手が持ち上げてサポート(リフティング)することが認められるようになったのが1990年代半ば。99年の第4回W杯前年、シンガポールで行われたアジア予選で田沼氏らジャンパーは、リフティングがやりやすいようにある工夫をしたという。

 「シンガポールは暑かったので、汗でリフティングがしにくくなる。両太ももにブロック(薄いウレタンなど)を入れてテープで巻いて、それを支えに持ち上げてもらった」

 今では世界のどのチームでもやっているこのアイデアは「日本が先駆けて考えたもの。特許でもとっておけばよかったなあ」。田沼氏はおどけるが、「工夫」が日本の専売特許だった時代もあった。

 半世紀以上も前、68年にニュージーランドに遠征した日本は、同国の準代表であるオールブラックス・ジュニアを23-19で破った。時の大西鉄之祐監督は小柄でも俊敏な日本人の特性を生かし、相手に近づいたところで逆を取ったり、すれ違いざまに相手をかわしたりする「接近、連続、展開」の理論を持ち込んで、世界をアッと言わせた。

【続きを読む】

  1. サンスポ
  2. ラグビー
  3. 日本代表
  4. 【乾坤一筆】「工夫」こそ日本ラグビーがすべきこと