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【ラグビーコラム】国学院久我山・中村誠元監督の熱さほとばしる著作「一所懸命」

【ラグビーコラム】

国学院久我山・中村誠元監督の熱さほとばしる著作「一所懸命」

特集:
ノーサイドの精神
中村誠先生の本「一所懸命」

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 その翌々年度、50歳になる節目の年に4度目の全国制覇を果たす。このときは「生徒たちがよくやった。私なんて、たいしたことはやってないよ」と話した。

 筆者とは同じ子年生まれ。干支(えと)で二回りも違うが、いつお会いしても偉ぶったところはどこにもない。「OB通信」も毎号送っていただいた。「ラグビーは教育だ!」が「一所懸命」のサブタイトルだが、まさにそれを地で行ったのが中村先生の半生ともいえる。

 その「OB通信」発行のきっかけも、「お金集め」だったという。

 「昭和45、46年ごろ、どうやったら強くなれるかと考え、当時全国優勝の常連だった秋田工に学ぼうと。秋田遠征をしたかったが、やはりお金がかかる。OBからの援助ということになるがただ“お金を出して”じゃ集まらない。近況報告も兼ねて定期的に届けることで、OBもお金を出しやすくなると思いましてね」

 発行元「鉄筆」の渡辺浩章代表は元早大FL。トレードマークのつぶれた耳から「ギョーザ」の愛称で(現在も)呼ばれる“炎のタックラー”だったが、今回の発行の準備で中村先生のもとに何度も通った。そのたびに記憶の確かさに舌を巻いたという。

 「頭の中でノートが整理されている。よっぽどラグビーに熱を入れていたんでしょうね」

 そして中村先生は、2010年から昌平高(埼玉)ラグビー部総監督を務め、昨年度の同高初の花園出場にも力を尽くした。今春も昌平高は埼玉NO・1の地位を守り、2年連続の花園を視界にとらえている。

 「全国高校ラグビーもあと3回で100回大会になります。それを見届けたら、潮時かなと思ってます」

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