2018.3.21 13:15

【ラグビーコラム】W杯開幕戦はルーマニアに決定、焦点は勝敗よりも内容にあり

【ラグビーコラム】

W杯開幕戦はルーマニアに決定、焦点は勝敗よりも内容にあり

特集:
ノーサイドの精神
昨年6月、W杯会場となる熊本・えがお健康スタジアムでルーマニア代表と戦った日本代表の選手たち

昨年6月、W杯会場となる熊本・えがお健康スタジアムでルーマニア代表と戦った日本代表の選手たち【拡大】

 【ノーサイドの精神】ラグビーW杯日本大会開幕戦の相手がルーマニアに決まった。スペインも有力視されていたが、18日に行われたベルギー戦でよもやの黒星を喫し、開幕カードが決まった。

 出場権を争うルーマニア人レフェリーが、スペイン戦の笛を吹くなど物議をかもしているが、日本の過去の対戦実績ではルーマニアが5勝1敗、スペインは3戦全勝。世界ランクも日本の11位に対して、ルーマニアが17位、スペインが20位(すべて21日現在)だ。試合内容をみても、ルーマニアのほうがはるかにやっかいな相手だが、“情報”というメリットもある。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは「W杯では、どのチームも通常のテストマッチとは違う」と警戒するが、33-21で勝った昨年6月のルーマニアとの対戦実績は、2013年以来対戦がないスペインに比べれば、はるかに有効な情報だ。FWを前面に出して勝負を挑んでくるチームで、敵陣での反則はPGで確実に加点してくるスタイルが伝統だ。

 歴史的な金星となった2015年W杯の南アフリカ戦をみてもわかるように、日本代表はニュージーランドのように相手をズラし、自由に攻めてくるチームよりも、真っ向勝負を仕掛けてくる相手のほうが戦いやすい。7人制の強化が進む“未知数”のスペインよりも、シンプルに攻めてくるルーマニアのほうが計算できる相手だろう。

 開幕戦での焦点は、勝敗よりもその内容にある。W杯のような短期決戦では、1つの試合の勝敗や内容が、残りの対戦にも大きく影響する。15年W杯も、初戦で南アフリカを撃破した勢いが、その後の戦いに大きく影響した。相手のFWを軸としたパワフルなラグビーを封じ込んで、日本の強みであるスピードを生かしてボールを動かすことができれば、1次リーグ最強の相手、アイルランドとの次戦へも追い風になる。

吉田 宏(よしだ・ひろし)

「吉田 宏」イメージ画像 元号が平成に変わった年に入社して、1995年ラグビーW杯後から、サッカー、野球担当を挟みながら現担当。“軟式ラグビー(自称)”出身で、こちらも自称の江戸川キャップ2を誇る。99年W杯の報道陣による南北半球決戦・プレスマッチで、なぜか南半球の一員で世界制覇を果たして現役を引退してからは、書き手専門で楕円(だえん)球を追う毎日。

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