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【ラグビーコラム】世界のラグビーは「抜く」から「ぶつかる」に変化 防御進化でスペース縮小

【ラグビーコラム】

世界のラグビーは「抜く」から「ぶつかる」に変化 防御進化でスペース縮小

特集:
ノーサイドの精神
日本代表の松島(右手前)は昨年11月の豪州代表戦で後半、タックルを受けて引き倒される

日本代表の松島(右手前)は昨年11月の豪州代表戦で後半、タックルを受けて引き倒される【拡大】

 【ノーサイドの精神】ふとしたきっかけで、30年近く前のラグビーの映像を見た。日本国内に加えて、海外の代表戦なども含まれたシーズン総集編のようなものだったが、その映像で見られるラグビーに驚かされた。多くのトップレベルの試合で、対戦する両チームが相手防御を抜き去るランプレーを何度も繰り広げていたのだ。

 では、西暦2000年代のラグビーは、どう違うのか。「抜く」代わりに「ぶつかる」プレーが大半だということだ。

 1995年に、当時の国際ラグビーボード(現ワールドラグビー)が、厳格なアマチュアリズムからプロ容認に変わってから、ラグビーは急速に変化を遂げてきた。トレーニング方法、栄養分の取り方、分析方法…。他競技の最先端のノウハウも取り入れ、競技力を上げてきた。

 防御も、従来以上に、いかに15人が有機的に機能するかが追求されてきた。たとえば、ラック、モールといわれる密集戦だ。従来なら4人、5人が密集に入りボール争奪を繰り広げていた場面でも、いまは、いかに1人でも少ない人数で戦うかが考えられている。人数を減らすことで密集の外で防御に備える選手を増やすことができれば、防御側が優位になる。

 30年前も今も、ラグビーグラウンドの横幅は70メートルだ。だが、防御が高度に進化したことで、相手を抜けるスペースは縮小している。つまり、戦術的な防御の進化でグラウンドは狭くなっているのだ。

 狭いグラウンドで、どんな現象が起きているのかといえば、先に触れた「ぶつかる」プレーだ。繰り返すが、ラグビーは抜き合うスポーツから激突するスポーツに変貌している。トップレベルの選手はいままで以上に筋力アップを求められ、体が大きくなっている。80分間続く激しいぶつかり合いに耐え、ないスペースをこじ開けるためのパワーアップのために。

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  • 昨年6月、日本代表の福岡はアイルランド代表戦で前半、突進した
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