2018.1.17 13:01

【ラグビーコラム】4勝して自動降格!?一考を要した今季のTLシステム

【ラグビーコラム】

4勝して自動降格!?一考を要した今季のTLシステム

特集:
ノーサイドの精神
トップリーグで2連覇を果たしたサントリー

トップリーグで2連覇を果たしたサントリー【拡大】

 【ノーサイドの精神】今季のトップリーグ(TL)はサントリーの2連覇で終了。16チームの順位もすべて決まった。順位ごとに、リーグ戦での順位と勝ち点、リーグ戦13試合、総合順位決定トーナメント2試合を含めた勝敗を添えると、以下の通りになる。

 1位 サントリー(赤1位、55、14勝1敗)
 2位 パナソニック(白1位、63、14勝1敗)
 3位 ヤマハ発動機(白2位、46、11勝4敗)
 4位 トヨタ自動車(赤2位、46、10勝5敗)
 5位 神戸製鋼(赤4位、37、9勝1分け5敗)
 6位 東芝(赤3位、39、9勝6敗)
 7位 リコー(白3位、43、10勝5敗)
 8位 NEC(白4位、26、6勝9敗)
 9位 NTTコム(赤5位、31、8勝1分け6敗)
 10位 キヤノン(白5位、20、5勝10敗)
 11位 クボタ(赤6位、26、7勝8敗)
 12位 豊田自動織機(白6位、11、2勝13敗)
 13位 サニックス(白7位、8、3勝12敗=入れ替え戦へ)
 14位 コカコーラ(白8位、3、1勝14敗=入れ替え戦へ)
 15位 NTTドコモ(赤7位、26、7勝8敗=入れ替え戦へ)
 16位 近鉄(赤8位、17、4勝13敗=自動降格)

 今季は16チームを赤と白の2組に分け、同じ組と総当たりの7試合、他の組と“交流戦”として6試合を行う変則システムだった。組分けは前年順位をもとにしたものなので、これはまあ妥当だが、総じて白組下位の数字が低い。このあたりは“交流戦のマジック”とでもいうべきで、これで割を食った形になったのが総合15位のNTTドコモ、16位の近鉄の赤組の2チームだろう。

 リーグ戦でのNTTドコモの勝ち点26は、白組だったら5位相当、近鉄の17も6位相当で、悪くても総合12位、入れ替え戦も自動降格とも無縁。しかもNTTドコモも近鉄も、リーグ戦では豊田自動織機、サニックス、コカコーラにすべて勝っているのだ。コカコーラはシーズンわずか1勝なのに、NTTドコモは6勝していて順位が下になってしまった。トーナメントの一発勝負にかけてNTTドコモを倒したコカコーラの集中力をたたえる声もあるだろうが。

 だが、これではとても本当の順位を反映しているとはいえないだろう。特にトップチャレンジに自動降格となった近鉄は関西を中心に根強い人気もあるだけに、「4勝して自動降格!?」と理不尽な思いを抱くファンも多いと思う。

 2019年W杯への日本代表強化としてスーパーラグビーに参戦するサンウルブズの準備期間をつくるため、「期間短縮」と「試合数確保」をてんびんにかけて生まれたのが今回のシステムだったが、一考を要するものだったのは間違いあるまい。

田中 浩(たなか・ひろし)

「田中 浩」イメージ画像1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の57歳。

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