平尾氏(中)は大八木氏(その右)らと同大黄金時代を築いた【拡大】
花園に勝利を待つカウントダウンがわき起こった。3、2、1…タイムアップのブザーが鳴り響く。同大が猛反撃を抑えて1999年度以来3連敗していたワセダに勝ち、11大会ぶりに4強に進出した。
「今年のベストゲームができました。同志社への歓声しか聞こえなかった。花園というホームが、力になったと思う」
松井はファンに感謝の言葉を述べた。8220人のほとんどが同志社の紺とグレーのフラッグを手に応援。それに応えるべく、前半から猛然と攻めた。3分にCTB石田(4年)が先制トライを奪うと16、22分と連続トライ。34分には松井が右サイドを約35メートル駆け抜けて中押しし、終了間際の40分にも追加点。前半だけで33-0と圧倒した。
後半は追い上げられてヒヤリとしたものの、しのいで勝利。松井は「関西からラグビーを盛り上げたくて同志社にきた。天理と一緒に盛り上げたい」と胸を張った。