30日に医学部生対決 筑波大・FL中田Vs慶大・SO古田

乾坤一筆

 関東大学ラグビー対抗戦の強豪・筑波大で、今季初戦の早大戦(9日、埼玉・セナリオハウスフィールド三郷)に背番号6のFLで出場したのが2年生の中田都来だ。出身は超難関校の灘高(兵庫)。所属は医学専門学群、つまり医学部生だ。

 名前の読み方はもちろん「とらい」。父・孝成さんが関大OBのラガーマンで、母・勢津子さんは淡路島で内科医をしている。自身も5歳から西神戸RSでラグビーを始め、灘中-灘高と進み、昨春筑波大に入学した。

 「医師になりたかったのに加え、強いところでラグビーをしたかった。筑波大では20~30年ぶりの医学専門学群の部員らしいです」

 受験勉強に入ったのは高3の夏休みを過ぎてから。それでいてセンター試験で900点満点中851点を取ったという。高校でSO、大学1年ではCTBだったが、今年1月に周囲の勧めもあってFLに転向。GPSの測定値がFWでNO・1を記録する運動量と、転向後に体重を6キロ増やした1メートル75、93キロの体で、突破役としても機能。春季大会は全5試合にフル出場した。

 そして迎えた対抗戦のデビュー戦。この時期、他の部員はまだ夏休み中だが、医学専門学群は授業が始まっているという。10-55の完敗に「春季大会や練習試合とは雰囲気が違った」と、秋の公式戦の重みを感じた。それでも「将来は整形外科医として、ラグビーに恩返ししたい」と目標を話してくれた。

 医学部生のラガーマンといえば、1990年代半ばから2000年代初頭に日大-リコーでFLとして活躍した龍啓之助が有名。現役では慶大主将のSO古田京(4年)がいる。筑波大と慶大は30日に激突。「古田さんに影響された部分は大きいです」と話す中田と、古田が直接対決するシーンも見られそう。“医学部マッチアップ”が、おおいに楽しみだ。

田中 浩(たなか・ひろし)

 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当、一般スポーツ担当デスクなどを経て、2014年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の57歳。

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