五郎丸が最多1195得点!清宮ヤマハ、悲願Vへ快勝発進/TL

 
雨が降る前半終了間際、五郎丸がキックを決めた。リーグ戦の通算得点記録を更新した

 トップリーグ第1節最終日(1日、豊田スタジアムほか)昨季3位のヤマハ発動機がコカコーラを43-3で破り白星発進。元日本代表FB五郎丸歩(32)が13得点を挙げ、リーグ戦通算得点を1195点とし、ニコラス ライアン(元サントリー=引退)の1188点を抜いて歴代1位となった。3連覇を狙うサントリーは、TL最多記録となる3万1332人の観衆の前でトヨタ自動車に苦しんだが、終了寸前のペナルティートライで27-25と逆転勝ちした。

 金字塔となるPGは意外とあっさり蹴った。前半終了間際、コカコーラがスクラムを崩す反則。ゲリラ豪雨に打たれながら、五郎丸は中央左17メートルの位置にボールを置く。日本中を魅了した“お祈りポーズ”をとることもなく、楽々と決めた。

 これがこの日7点目。7本蹴ったうち、失敗は右隅から左ゴールポストに当てた1本だけという高精度で、後半にも3Gを追加し計1195得点とした。

 「ヤマハ発動機に入って11年目。(2010年度は)入れ替え戦に回ったり、(14年度に)日本選手権で優勝したり。野球の本塁打などと違い、仲間がトライを取ってくれたから積み重ねられたので、自分の記録とは思っていません」

 リーグ戦通算110試合目で達した頂までの道のりを、感慨深げに振り返った。清宮克幸監督(51)も「毎年、ゲームに出られるコンディションを整えてきたということ」と早大時代からのまな弟子をねぎらう。

 「キックは完成の域に来ているので、あまり変化を持たせないようにしている」と円熟の境地に達した32歳。テストマッチ通算711得点と、こちらも最多得点記録を持つ日本代表について「全く考えていない。来年のW杯が盛り上がるようにサポートしていきたい」と話しながらも、「数字は次の選手の目標になるから、これからも点数を重ねていきたい」と意欲的。まだまだ、若い世代の前に立ちはだかる。 (田中浩)

★今季のTL

 日本代表やサンウルブズの強化期間確保などを理由に日程を短縮。16チームを2組に分け、レギュラーシーズンは1回戦総当たりの7試合。各組1~4位の8チームが優勝決定トーナメント(T、準決勝以降は日本選手権を兼ねる)に進出する。各組5~8位は順位決定Tを行い、自動降格はなく、13~16位がトップチャレンジリーグ上位4チームとの入れ替え戦に回る。昨季まで同時出場が最大4人だった外国人枠は「他国代表枠」(3人)「アジア枠」「特別枠」(ともに無制限)を合わせ、6人まで同時出場できる。

五郎丸 歩(ごろうまる・あゆむ)

 1986(昭和61)年3月1日生まれ、32歳。福岡市出身。3歳でラグビーを始める。佐賀工高から早大に進み、1年からFBで出場。大学選手権優勝3度。2008年にヤマハ発動機入り。16年2月からレッズでプレーし、同年6月にトゥーロンに移籍。17年7月ヤマハ発動機に復帰。代表では05年4月16日のウルグアイ戦で初キャップ。15年のW杯イングランド大会でベスト15。代表通算57キャップ。1メートル85。100キロ。

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