男子は“グータッチ”でV4、女子は6冠池江にあやかる!? アジア大会7人制

ラグビーコラム
7人制男子日本代表の岩渕健輔ヘッドコーチ

 【ノーサイドの精神】インドネシア・ジャカルタで開かれているアジア大会のラグビー7人制は、30日に競技が始まる。男女日本代表は27日に現地入り。男子は4連覇、女子は初の金メダルを目指し、熱闘を開始する。

 米国・サンフランシスコで行われた7月のW杯で、男子は24チーム中15位、女子は16チーム中10位だった。W杯はノックダウン式のトーナメントだったが、アジア大会の男子は五輪と同じフォーマット。出場12カ国を3組に分けて1次リーグを行い、上位8カ国が決勝トーナメントに進出する。日本はインドネシア、マレーシア、台湾と同じB組。3日間で各日2試合ずつを行って順位が決まる。

 男子の岩渕健輔ヘッドコーチ(HC)は、W杯での反省から「2日目のマインドセット」を課題に挙げる。W杯では第1日の初戦でウルグアイに快勝、続く五輪王者のフィジーには前半を10-7とリードする(最終スコアは10-35)など大健闘したが、2日目以降は失速し3連敗。最後にケニアを破り、何とか15位となった。

 「3日間とも、初戦をいい形で入ることを心がける」と岩渕HC。そのために、小沢大主将ら選手たちが始めたのが「朝のグータッチ」だ。

 朝起きてその日初めて顔を合わせる相手がいたら、拳と拳を合わせる。簡単なことだが、「一人一人の顔を見るということが大事。それまでは朝食も各自バラバラで、グラウンドでの練習まで顔を合わせないということもあった。今はみんなで食べるようにしている。要するに、コミュニケーションですね」と小沢主将は、あらためて“つながり”の大切さを痛感する。

 8チームで争う女子で日本はインドネシア、タイ、カザフスタンと同じE組。1次リーグの成績で8チームを順位付けし、あらためて8チームによる準々決勝を行う。前回の14年仁川大会決勝では、中国に12-14で惜敗して銀メダルだった日本。その悔しさを知る中村知春主将は「やっぱり最大のライバルは中国。日本のアタックは世界でも通用してきているので、ディフェンスを引き締めたい。中国は足が速いので、スピードに乗せないことが鍵になる」と分析する。

 総合大会だけに、他競技からも刺激を受ける。競泳女子6冠の池江璃花子は「毎日チェックしていた。すごいですね」と中村主将。「どれだけラグビーの価値を上げられるか。表彰台で君が代を聞く機会なんて、あまりないですから」と“金”のイメージをふくらませた。

田中 浩(たなか・ひろし)

 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の57歳。

Read more