スーパーラグビー決勝は前年と同カード、クルセーダーズとライオンズ 栄冠はどちらに

ラグビーコラム
クルセーダーズ(AP)

 【ノーサイドの精神】2月に始まったスーパーラグビーも、いよいよ大詰めを迎える。8月4日、ニュージーランド(NZ)・クライストチャーチのAMIスタジアムで、クルセーダーズ(NZ)-ライオンズ(南アフリカ)の決勝が行われる。

 昨年の決勝と同じこのカード。2年連続最多9度目の優勝を狙うクルセーダーズは、準決勝の先発FW8人中7人が、6月のテストマッチのNZ代表オールブラックススコッド。残り1人も負傷でオールブラックスを離れていたNO・8のキアラン・リードなので、実質全員が代表組だ。BKの3人(SOリッチー・モウンガとライアン・クロッティ、ジャック・グッドヒューの両CTB)も含め、10人の現役オールブラックスで固められている。

 一方のライオンズは2016、17年と2年続けて準優勝。3度目の正直で初優勝を目指す。南アフリカ代表スプリングボクスはLOフランコ・モスタルト、SOエルトン・ヤンチースの2人と少ないが、南アフリカにとっては10年のブルズ以来となる栄冠を狙う。

 クルセーダーズは、今年ブレークした26歳のFLジョーダン・タウファが準決勝で腕を骨折して決勝に出られないのは痛手だが、控えの層も厚いので不安はないだろう。WTBジョージ・ブリッジは現在15トライをマーク。16トライでランキング首位のWTBベン・ラム(ハリケーンズ=NZ)にあと1個と迫り、トライ王の争いもみものだ。

 レギュラーシーズンの争いを見れば、クルセーダーズは14勝2敗、ライオンズは9勝7敗。直接対決はライオンズのホーム、エミレーツエアラインズパークでクルセーダーズが14-8で辛勝している。これも含めてライオンズはNZのチーム相手に4戦全敗。サンウルブズはクルセーダーズに11-33、ライオンズにはあと一歩で勝ちを逃す38-40の惜敗だった。

 今回はクルセーダーズのホームでもあり、前年王者優勢は動かないだろうが、ライオンズが一発勝負にかけてくれば何が起こるかは分からない。裁くレフェリーは、今季安定したパフォーマンスを見せていた豪州のアンガス・ガードナー氏(33)で、決勝は初の笛となる。

田中 浩(たなか・ひろし)

 1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の57歳。

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