サンスポ杯阪神牝馬Sはエンブロイダリーが逃げ切った=阪神競馬場(撮影・安部光翁) (サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス、2026年4月11日 15:30、GII、阪神11R、芝・右外1600m)
4月11日の阪神11Rで行われた第69回サンスポ杯阪神牝馬ステークス(4歳以上オープン、牝馬限定、GⅡ、芝・外1600メートル、別定、10頭立て、1着賞金=5500万円)は、クリストフ・ルメール騎手の1番人気エンブロイダリー(4歳、美浦・森一誠厩舎)が好スタートを決めて先手を奪うと、そのまま押し切って快勝。昨年の桜花賞、秋華賞を制した2冠牝馬が今年初戦を白星で飾った。タイムは1分31秒6(良)。
昨年のオークス馬で川田将雅騎手のカムニャック(4番人気)は、4番手追走から直線で猛追するもクビ差届かず2着。さらにアタマ差の3着には西塚洸二騎手のルージュソリテール(5番人気)が入り、2番人気に支持された坂井瑠星騎手のアスコリピチェーノは見せ場なく10着に敗れた。
エンブロイダリーは、父アドマイヤマーズ、母ロッテンマイヤー、母の父クロフネという血統。毛色は鹿毛。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は10戦6勝(うち海外1戦0勝)。重賞は2025年クイーンC(GⅢ)、桜花賞(GⅠ)、秋華賞(GⅠ)に次いで4勝目。サンスポ杯阪神牝馬SはC・ルメール騎手、森一誠調教師ともに初勝利。馬名は「刺繍。母名より連想」。
◆ルメール騎手(1着 エンブロイダリー)「休み明けでしたが、返し馬で馬体がいいことがわかり、加えて①番枠だったので、逃げてもいいと思いました。前半はリラックスできたし、マイペースで走れました。2000メートルまでいけるので、ゴールまで伸びると思いました。最後は余裕はなかったけど、止まりませんでしたね。強さを出してくれました」
◆森一調教師(同)「事前の作戦はなかったですが、内枠で逃げる馬がいなかったから、あの形になったと思います。『(ジョッキーは)800メートルぐらいで息が入った』と言っていましたし、逃げてしっかり折り合いがついていましたね。速い時計で上がりも速く、いい競馬でした。マイルで勝つのは桜花賞以来ですが、古馬(年長馬)の一線級を相手にしっかり結果が出ました。馬も香港遠征などを含めて実が入り、古馬の体になってきました。1600から2000メートルがいい馬ですが、春は当初の予定通りにマイルを使いたい。体調を見極めたうえでヴィクトリアマイルか安田記念に行きたいです」