少しずつ腕を磨き、成長につなげる。高山弘斗(25、埼玉)は130期として2022年5月に戸田でデビュー。23年7月には地元でうれしい水神祭を飾った。8期目を迎え、ボートレーサーとして自身の現状を振り返る。
「ちょっとずつですけど成績も上がってきているので、どこかで勝率をひと跳ねしたいですね。スタートの質もよくしていきたい」
幼いころから父親に戸田ボートへ連れていってもらい、思い入れがある一方で小学校から高校までは主にセカンドを守り、野球漬けの日々を送った。昌平高から亜細亜大へ進学し、その間に養成所試験を受けて2度目で難関を突破した。過酷な鍛錬が待っている養成所時代は「毎日同じ現状だったな…と。早く帰りたいな、ぐらい思ってました」と苦笑いで振り返る。
現在は師匠こそ付いていないものの、同じ埼玉支部の先輩レーサー・佐藤航とは公私ともに世話になっている。「ペラもちょこちょこ教えてもらっていますし、レースに向けての考え方ですね。(自身は)位置取りが下手なので…。佐藤選手の乗りっぷりが好きですし、僕もあのスタイルで貫禄のある乗り方を目指していきたいですね」と目を輝かせる。佐藤とはプライベートでサバイバルゲームをする間柄でもある。部活を引退してから始めたというゴルフは、同期の楠将太郎とともにラウンドを回りリフレッシュしている。
2026年前期勝率(昨年5月~10月)はキャリアハイの3・94を稼ぎ、着実に地力もつけている。「ちょこちょこいいエンジンを引けて、こういう調整をすればレースができる仕上がりになるのかとか。(着が)取れるのかなというのが何となく分かってきました」と分析する。
「フライングも多かったので事故をしないように。スタートもそうですけど。頑張っていきたいです」。
昨年のグランプリを制した桐生順平らを擁する埼玉支部の次世代エース候補としてさらなる飛躍を期待せずにはいられない。(長田良三)