さらなる飛躍を誓う新期が11月1日からスタート。〝偉大な母〟の背中を追って、香川颯太(23)=滋賀・125期=がステージアップの階段を駆け上がっていく。
「スタートは最後に放ったけど、それでも伸びていきました。自分の調整でエンジンを出せて、それで優勝できたのが大きいですね」
7月の地元・びわこでデビュー初優出Vを達成した。チルト2度の〝伸び仕様〟をハイパワーに仕上げ、最後は3カドからコンマ02の強S攻勢。内2艇を置き去りにする快勝劇を充実感いっぱいの表情で振り返る。
デビューから7期目にあたる前期(5~10月)では、初Vに加えて勝率もA級ボーダーに迫る5・41と自己最高の数字をマーク。「ペラの知識が増えてきて、エンジン出しに失敗することが減ってきた。優勝したときのように、伸びを求める調整がハマるパターンも増えましたからね」と調整力の上昇を実感する。本人が胸を張るように、特に伸び仕様の威力は十分。前期は24回だった6コース発進時の3連対率は破格の50%(全国平均は22・2%)と、アウト攻勢が大きな武器になっている。
母・素子は昨年8月のまるがめレディースチャンピオン(PGI)で〝女王〟に輝き、先月の地元・びわこでは男子を相手に準完全V。いまなお強烈な存在感を放つ、目標とするレーサーだ。さらに、今月5日には弟・陽太(ひなた・20歳)がびわこでデビュー。すでに前評判が高い注目株だが、先輩として負けるわけにはいかない。
「A1級に上がるのは大変だけど、期ごとにベストの勝率を更新していきたい。一走一走しっかり走れば、それに届くはずですから」
まだまだ伸びしろたっぷりの23歳。母と肩を並べる日を目指し、きょうも持ち前の豪快ターンを連発する。(倉橋智宏)