下関ボートのプレミアムGⅠ「第10回ヤングダービー」は19日に開幕する。
◇
〝ラストイヤー〟で頂点に立つ。前回大会(多摩川)で準優勝だった上條暢嵩(大阪)は来年1月4日に30歳の誕生日を迎えるため、8年連続の出場となる今回が最後のヤングダービーとなる。
「(ヤングダービーは)もともとあまり相性が良くなかったので、前回は優勝戦に乗れたのがよかった。下関は(2021年6月戦で優出5着以来)久々だけど、相性はいいと思います」
下関には忘れられない思い出がある。19年4月のダイヤモンドカップでは超抜の伸びを武器に3号艇で優出。1、2コースに入った井口佳典と原田幸哉のSG覇者コンビを3カドから豪快にまくり、GⅠ初Vを成し遂げた。
その後は記念戦線に定着し、昨年3月の大村クラシックでは今回出場選手ではただ一人のSGファイナリストに名を連ねて準V。今年の上半期は優勝なしと苦しんだが、8月に住之江でハイレベルの〝オール大阪〟初Vを果たすなど2Vを挙げて調子を上げてきた。
「そのままでもいけそうな雰囲気だったので、これで走ってみます。自分のスタイルでぼちぼちやって、やれそうならやれると思っていきます」
初日は6、10R。豊富なキャリアと好相性水面で〝浪速のプリンス〟が頂点に向かって好発進を決める。(佐野友記)