(産経賞オールカマー、2023年9月24日 15:45、GII、中山11R、芝・右外2200m)
中山では24日に第69回産経賞オールカマー(GⅡ、芝2200メートル)が行われる。1着馬には天皇賞・秋(10月29日、東京、GⅠ、芝2000メートル)への優先出走権が付与される。
復帰初戦を迎えるGⅠ3勝馬タイトルホルダー(美浦・栗田徹厩舎、牡5)に注目が集まる。連覇を目指した天皇賞・春では、2周目3コーナー付近で失速し、まさかの競走中止。幸い馬体に深刻なダメージはなく、レース後は北海道・ノルマンディーファームへ放牧に出され立て直しが図られてきた。春の悪夢を払拭する走りを見せ、健在ぶりをアピールしたい。
ジェラルディーナ(栗東・斉藤崇史厩舎、牝5)は昨年の覇者。前走宝塚記念は、自ら動いたぶんラストは苦しくなったが、それでも4着に粘り地力を示した。非根幹距離への適性は相当に高く、連覇へ期待は膨らむ。団野騎手と初コンビを組む。
ローシャムパーク(美浦・田中博康厩舎、牡4)は前走函館記念で重賞初制覇。安全に外を回しながらも2馬身突き抜ける圧巻の内容だった。メンバーがグッと強化される今回は試金石の一戦となるが、あっさりクリアしてもおかしくない。
安田記念4着のガイアフォース(栗東・杉山晴紀厩舎、牡4)は、再び中距離路線に回帰しての一戦となる。今回は昨年のセントライト記念を勝った舞台。トップマイラーとしのぎを削った経験を血肉に変え、同世代のクラシックホースが待つ大舞台へ駒を進める。
前走札幌記念9着からの巻き返しを期すウインマリリン(美浦・手塚貴久厩舎、牝6)も上位争い。同舞台で行われたAJCCの勝ち馬ノースブリッジ(美浦・奥村武厩舎、牡5)、小倉記念で2つ目の重賞タイトルを手にしたエヒト(栗東・森秀行厩舎、牡6)なども侮れない。