今月10日に終了した多摩川オールレディースに出場した塩崎は準優進出こそならなかったが、5日目からは3戦2勝、2着1回の好成績。長期欠場明けの2節目で底力をアピールした。
「まだ(調子が)戻ってきたとはいえないですね。周りから比べれば調整とかも遅れているし、いろいろ試している段階です」
4月の平和島ヴィーナスシリーズシリーズ初日に、不適格な航法で即刻帰郷。あっせん停止3カ月のペナルティーとなった。
「ファンの方にも関係者にも迷惑をかけてしまいましたから…。(信頼を)取り戻すにはレースで結果を出すしかないですよね」
昨年1月に第2子となる次男を出産して、同10月の津でレースに復帰。「子供を置いて仕事に行くことにすごく後ろ髪を引かれました」と苦悩もあったようだが、「先輩たちが話を聞いてくれたりして、気持ちが切り替えられるようになってきた」。同じ立場の〝ママさんレーサー〟が、塩崎の支えになっている。
また、3カ月の長期欠場で気持ちの整理もできたようで、「(レースが)うまくかみ合うときがくると思うので、それまでしっかり頑張りたい」と前向きだ。
「目標にしている『レディースチャンピオン優勝』に向けて、まずはA1級に戻らないといけないし、優勝も遠ざかっているので。今は目の前の課題をひとつずつクリアしていきたい」
悩み、苦しみながらも成長を続ける塩崎のこれからの走りに注目したい。(立山友基)
=次回は10月6日に掲載
■塩崎 桐加(しおざき・ひさか)1992(平成4)年4月20日生まれ、31歳。三重県出身。105期として2009年11月に津でデビュー。夫は100期の石塚裕介(37)。趣味は買い物、ゴルフ。好きな食べ物は焼き肉、チョコレート。好きな言葉は『継続は力なり』。16日開幕のとこなめ一般戦に出場予定。161センチ、48キロ。血液型B。