全国ボートレース甲子園の選手紹介でパワフルなスイングを披露した梅原祥平。甲子園でひと回り成長し、いつかはSG出場の夢を実現させる。 甲子園の大舞台が、元高校球児をひと回り大きく成長させたようだ。〝ボート界のShohei〟を目指して、梅原祥平(26)=岡山=が着実にステージアップを図っている。
「出場するのが決まってめっちゃ楽しみだったけど、前検日はすごい方々を目の前にして、さすがに緊張しました。自分には足りないことだらけでしたが、自信にもなりましたね」
今月初めに尼崎で開催された全国ボートレース甲子園(GⅡ)に鳥取県代表で選出され、特別戦初出場を果たした。現勝率は出場メンバーでただ一人〝2点台〟の2・75と圧倒的に格下の存在だったが、8走して2着1本、3着2本と3回の舟券絡み。水神祭こそかなわなかったものの、SGレーサーら強豪を相手に何度も場内を沸かせた。
直後のびわこでは、自身初の予選突破に成功。準優は3着惜敗でデビュー初優出はならなかったが、節間オール3連対と勝率以上の存在感。「エンジンさまさまでしたね」と好パワーの後押しを受けたとはいえ、以前とは別人のような堂々としたレースぶりが印象的だった。古くは元大阪(現阪神)タイガースの捕手として活躍した土井垣武らを輩出するなど、文武両道の名門として知られる米子東高野球部で遊撃手として活躍。高校時代には出場を果たせなかった〝甲子園〟での経験が、飛躍の要因になったのは間違いない。
「GⅡに出ている人のレースはもちろん、エンジン出しの姿勢も勉強になった。自分なら満足できるくらい出ている人でも、さらに出そうと調整している。SGならもっとすごいと思うし、自分もSGを経験してみたくなりました」
何年か先、きっとこの夏がレーサー人生のターニングポイントになったと振り返っているに違いない。23日に26歳を迎えた153センチの小兵レーサーが、ボート界最高峰の舞台という大きな夢に向かって、全力で駆け上がっていく。(倉橋智宏)