磯部誠は表彰式でボートレース振興会会長賞のメダルを手に、誇らしげにポーズを決めた 平成生まれ初のSG覇者誕生だ。徳山ボートの「SG第33回グランドチャンピオン」は25日、第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の磯部誠(32)=愛知=が逃げ快勝。昨年12月の大村グランプリ(3着)以来、2度目のSGファイナル進出で大きな勲章を手に入れた。優勝賞金3400万円を加算し、賞金ランキング2位に浮上した。2着には節イチの足を誇った石野、3着は坪井で、3連単970円の人気決着となった。
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愛知支部の次世代エース候補・磯部が、2つの〝忘れもの〟と念願のSGタイトルを一気に手中にするとともに、平成生まれ初のSG覇者として歴史に名を刻んだ。
「(優勝戦は)緊張して体が言うことを聞かなかった。今まで味わったことのない感じで、なんかフワフワしていました。水面が広い徳山でよかったです」
昨年12月の大村グランプリ(4枠=3着)以来、2度目のSG優勝戦。絶好枠の今回は堂々の1番人気に支持され、しかも隣の2号艇は節イチの足に仕上げた石野が控えていた。未知なる重圧がかかったようだが、インが強い徳山のアドバンテージを生かして逃走。道中は追い上げてきた石野に迫られながらも「最終マークは慎重に回りました」と何とか振り切って先頭でゴールを駆け抜けた。
3年連続3度目の大会参戦となった今回は、2着に入った初日ドリーム戦から抜群の安定感を披露。予選1位から準優、優勝戦を逃げての〝王道V〟を飾ったが、昨年は似たシチュエーションで2度、悔しい思いをしていた。まずは5月の宮島SGオールスターで、予選トップ通過を決めながら準優1号艇で5着に敗退。9月の当地GⅠ69周年ではファイナルの絶好枠を獲得したものの、白井に差されて2着に敗れた。
「(リベンジを)SGの舞台でできたことは光栄だけど、『ここで決めよう』という気持ちよりも、目の前の一戦をしっかり走ろうという思いのほうが強かった」。過去に固執せず、1番人気に推してくれたファンのために走ることに集中し、SG初優勝という最高の結果を引き寄せた。
この優勝で賞金ランクは石野に次ぐ2位にジャンプアップ。昨年に続く年末のグランプリ進出へグッと近づいたが「自分は泥臭く、ひとつずつコツコツやるタイプなので、これからも気を抜かず走っていきたい」と浮かれる様子は全くない。SG10冠を誇る同支部の偉大な先輩・池田浩二の背中を追いかけ、貪欲に〝本物の強さ〟を追い求めていく。(立山友基)