ボートレース戸田の『開設67周年記念GⅠ戸田プリムローズ』で大会3度目&GⅠ通算17度目の優勝を果たした桐生順平 ボートレース戸田の『開設67周年記念GⅠ戸田プリムローズ』は10日、第12Rで優勝戦が行われ、桐生順平(36)=埼玉=がインからコンマ10のトップスタートを決めて逃げ快勝。1月の若松全日本覇者決定戦に続くVで、大会3度目&GⅠ通算17度目の優勝を飾った。2着は佐藤、3着には篠崎が入った。
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シリーズリーダーにふさわしい最後だった。地元エースの桐生が外勢に攻めの隙を与えず逃走。まさに〝横綱相撲〟で完勝した。
「最高です。地元の周年は(他のタイトルと)違う。プレッシャーはもちろんあるし、緊張しているのが自分でも分かる。結果で返せたのはうれしいです」
2017年1月の60周年、22年2月の65周年に次ぐ大会3度目のV。14年9月の第1回ヤングダービーを含めて地元GⅠ通算4度目の制覇を成し遂げた。
頂点への道のりは、決して平らではなかった。手にした16号機は2連対率31%の低調だったが、初日に大幅な部品交換を敢行。「いいエンジンになったと思います。こんなに整備で変わったことはなかったと思う」と、執念の整備を実らせてVロードを歩んだ。
優勝賞金の1100万円を上乗せして賞金ランクは4位に浮上。次なる大舞台は徳山SGグランドチャンピオン(20~25日)だ。「目の前の一走、一走ですよ」とコメントは控えめだが、目指すは初の黄金ヘルメットを獲得した17年の住之江グランプリ以来、SG4度目の優勝。代名詞の神速ターンを連発させてタイトルをつかみ取る。(加納空樹)