休養明けの羽田盃を圧勝したミックファイア。上積み十分で、無敗2冠を達成する可能性は高い 南関東3歳の頂点を決める『第69回東京ダービー』(SⅠ、ダ2000メートル)が7日、大井競馬場で行われる。ダート競走の体系整備で来年度からJpnⅠに格付けされ、南関東限定としての施行は今回が最後。羽田盃で圧倒的な強さをみせ、2001年のトーシンブリザード以来となる無敗での2冠制覇に挑むミックファイアが人気を集めるが、他の実力馬も虎視眈々と逆転を狙っている。生涯一度の大一番を制し、〝ダービー馬〟の称号を手にするのは―。
《大井11R・本紙の狙い》
ミックファイアの2冠達成が濃厚とみる。1冠目の羽田盃は2番手追走から抜群のはじけ方で6馬身差の圧勝。蹄(ひづめ)の不安で休養を余儀なくされていた状況を踏まえると、驚きの勝ちっぷりだった。前走からは上積み必至で、南関限定最後の東京ダービーはこの馬が主役だ。
この世代の中心と2歳時から高く評価されていたヒーローコールが対抗。距離延長はプラスなだけに2000メートルなら逆転の目もある。決め手勝負になった時のサベージにも注意を払いたい。
◆大井2000メートル…1コーナーまでの距離が長く、広々とした外回りで行われるため紛れが少ない。力勝負になるケースが目立つ。
◆優先出走権 『東京ダービー』の1、2着馬には「ジャパンダートダービー」(7月12日、大井、JpnⅠ、ダ2000メートル)の優先出走権が与えられる。
■馬場状態
2日目も重で、時計はやや速め。直線では外の伸びも悪くなく、脚質による有利不利は見られなかった。3日目は朝まで雨予報。降り方によっては傾向に変化も。早めの見極めが必要になる。
◎降水確率=午後、夜ともに10%。
◆吉井章騎手「全体的に軽めで時計は出ますが、内と外の差は感じません。展開次第です」