運動を消化するシャンパンカラー=美浦トレセン(撮影・塩浦孝明) (安田記念、2023年6月4日 15:40、GI、東京11R、芝・左1600m)
安田記念の『私のチェックポイント』4日目は、東京サンスポの三浦凪沙記者が、美浦トレセンでNHKマイルC覇者シャンパンカラーに焦点を当てた。中3週での状態面や、相手関係などを鞍上の内田博幸騎手(52)=美・フリー=に直撃した。
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3歳マイル王に輝いたシャンパンカラーが、勢いそのままに戴冠となるのでしょうか。同年のNHKマイルC勝ち馬の参戦は過去10年で2度しかなく、一昨年のシュネルマイスターの3着が最高。まだ完成しきっていない3歳馬に中3週でのGⅠ連戦はなかなか厳しいのでしょう。まずは一番気になる状態面をチェックしました。
追い切りに騎乗した内田騎手は「無理をせずいい時計(W5ハロン65秒6―11秒6)が出たし、動きは良かった。疲れは感じないね」と反動の心配はしていません。となると、さらなる上積みを期待したいところ。「今回は休み明け3走目で馬にとってちょうど良くなってくるころだし、この中間の調教は軽めだけどいい状態をキープできているよ」と状態面に変化はなくても、プラスアルファが期待できそうです。確かに美浦トレセンで見た同馬からは前走に負けず劣らずの活気が感じられました。
同馬を含む10頭がGⅠウイナーという超豪華メンバーで、古馬との力関係もポイントに。「前走のように全てがうまくいけば、GⅠを勝てる力がある馬。斤量差もあるし、体的にはまだまだ伸びしろがある馬だから、どれだけやれるか楽しみ」と、あくまで挑戦者ながら鞍上の期待の大きさが伝わってきます。
状態の良さはもちろん、54キロの斤量と成長力が加われば、古馬の一線級にひと泡吹かせる場面があるかもしれません。(三浦凪沙)