(安田記念、2023年6月4日 15:40、GI、東京11R、芝・左1600m)
昨年のマイルCSを勝利し、今年初戦のドバイターフで5着だったセリフォス。管理する中内田充正調教師(44)=栗東=が、海外遠征を経験しての変化や意気込みなどを語った。
--前走のドバイターフは5着
「ドバイ遠征はこの馬にとって大きなチャレンジでした。初めての距離、(長距離)輸送、ナイターでの競馬など、いろいろな経験ができたと思います。着順はよくなかったですが、頑張って走ってくれました」
──海外遠征を経て得たものは
「心身ともに成長したな、と思うところが随所に見られますね。精神的に落ち着いて物おじしなくなり、体の方も今までは一戦一戦ダメージを残していましたが、そういった面がなくなってきました」
──この中間は
「帰国後、チャンピオンヒルズの方で心身のリフレッシュを図り、おおよそ1カ月ほど前に栗東に戻しています」
──1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン81秒3-11秒3
「少し間隔があいているので、負荷をしっかりとかけて、しまいを伸ばすイメージでやりました。動きは良かったですし、いい時計も出ていましたね。週ごとに良くなっています」
──東京マイルは
「(昨年の富士Sで)勝っていますし、一番走りやすい舞台かなと思っています」
──改めて長所は
「去年の秋頃から藤岡佑騎手の助言もあり、しまいを生かす競馬に変えてからいい成績が出ていますので、それがこの子の強みかなと思います。今回もそのような競馬を、と思っています」
──引き続きレーン騎手とコンビ。先週の日本ダービーを勝利して勢いがある
「ジョッキーの方は勢いに乗っていますけれども、この馬もしっかり仕上がっています。いいコンビで大きな舞台で頑張ってくれれば、と思いますね」
──意気込みを
「セリフォスはドバイ遠征から帰ってきて、ひとつ成長してくれたかな、というところがあります。皆さんの期待に応えられる走りを、と思っています」
★余裕たっぷりに半馬身先着
昨年は0秒1差の4着だったセリフォスは、栗東CWコースで併せ馬。前半はやや行きたがるそぶりを見せたが、直線はスッと加速し、6ハロン83秒8-11秒5をマーク。先行したアラジンバローズ(OP)に、余裕たっぷりに半馬身先着した。中内田調教師は「東京への輸送もありますし、先週しっかりやっていたこともありましたので、セーブ気味の調整をしました。週ごとに良くなってきていますし、いい状態で向かうことができそうです」と好気配を伝えた。