ソールオリエンスは2冠ならずクビ差の2着。横山武史騎手は悔しさをかみ殺すような表情を浮かべた=東京競馬場(撮影・菅原和彦) (日本ダービー、2023年5月28日 15:40、GI、東京11R、芝・左2400m)
(第90回日本ダービー、5月28日、東京11R、GⅠ、3歳オープン、芝2400メートル=フルゲート18頭)
単勝1.8倍という圧倒的支持を集め、無敗2冠を狙ったソールオリエンスは惜しくも2着。スタートを決めて先団の内を追走し、直線では先に抜け出したタスティエーラに迫ったが、わずかにクビ差届かなかった。
2021年エフフォーリアに続いて2着に泣いた横山武史騎手は、「1番人気に応えられなくて申し訳ないです」と切り出した後、「思っていたよりスローになってしまい、少し手綱を引っ張ったぶん切れ味をそがれてしまった印象です。スローになったぶん、勝ち馬に有利になってしまいました。運がなかったです」と唇をかんだ。
史上5人目のクラシック完全制覇をあと一歩で逃した手塚貴久調教師は「最後も脚は使っているんですけどね。力負けとは思っていません。まだしっかりしていないぶん、最後は少しフラフラしているところもありました。勝てなくて申し訳ないです」と惜敗を振り返りつつ、今後については「オーバーホールしてから、どうするか決めます」と話すにとどめた。