美浦所属でデビュー2年目の西塚洸二騎手が、栗東トレセンで武者修行に励んでいる。藤原英昭厩舎の馬を中心に調教に騎乗し、日々鍛錬を積んでいる。「競馬での追い方とかを藤原先生からアドバイスしていただき、意識を変えました。周りの先輩ジョッキーからは『追い方が変わったね。良くなったんじゃないか』と言っていただけるようになりました」と着実にステップアップしているようだ。
デビュー1年目は10勝を挙げ、飛躍が期待された2年目だったが今年の3月時点でわずか1勝と波に乗り切れなかった。「さすがに何かを変えないといけない」と一念発起して栗東トレセンに出向いた。きっかけとなったのは昨年の北海道(函館、札幌)に参戦して藤原厩舎の馬にまたがったときだ。藤原調教師に的確なアドバイスをもらったことで自分を見つめなおし、「環境とか技術を身につけるには、藤原厩舎にいくのがベストかなと思いました」と決意してのものだった。
「勝ち切れないレースが続いたり、自分の技術はまだまだなので、これからもっと身につけていきたいです」と西塚騎手。記者の質問にも真摯にはきはきと受け答えをしてくれる19歳。自分が同じ年齢だった頃に重ね合わせても、とてもしっかりしている。今後も若武者の手綱さばきに注目していきたい。