ヴェルトライゼンデ=栗東トレセン(撮影・岩川晋也) ①ジェラルディーナ
昨年の有馬記念3着以来の一戦に備え、栗東角馬場で体をほぐした。斉藤崇調教師は「休み明けで仕上がりがゆっくりでしたが、今週の追い切り後にグッと上がってきました。出して行っても、馬群でも競馬できるので、最内枠も気にならないです」とうなずいた。
②マリアエレーナ
芦毛の5歳牝馬は昨秋の天皇賞7着以来となる2度目のGⅠ参戦。栗東CWコースを半周し、坂路を軽やかに駆け上がった。吉田調教師は「前走も状態は良かったですけど、今回もいいですよ。器用なので舞台は問いません。負ける気はしませんね」と超強気だ。
⑥ヴェルトライゼンデ
ヴェルトライゼンデが好気配だ。柔らかな日差しを浴びながら栗東角馬場で入念に体をほぐすと、力強いフットワークで登坂。ゲート練習で締めくくった。兼武助手は「順調にこられており、いい状態で臨めると思う。やることはやりました」とうなずいた。
一昨年のAJCC2着後に右前脚の屈腱炎を発症し、1年4カ月の長期休養を余儀なくされた。それでも復帰後は前走の日経新春杯を含めて重賞2勝をマーク。昨秋のジャパンCでは3着に入った。脚元を考慮して坂路中心の調整ながら、仕上がりに不安はない。同助手は「着実に力をつけており、精神面がすごくタフになって、馬体も成長しています。何とかGⅠタイトルを」と力強く結んだ。
⑨ジャックドール
栗東角馬場でハッキングを行い、威圧感たっぷりに周回した。藤岡調教師は「フレッシュ感もあって、いい雰囲気。追い切り後も順調にこられています。これだけの能力がある馬なので、何とかGⅠを取らせてあげたい」と、昨年5着のリベンジに力を込めた。
⑪スターズオンアース
昨年の2冠牝馬は午後2時5分に阪神競馬場入り。「いつも通りいい雰囲気。馬体も締まっている。中間のゲート練習も確認程度。もともとスタートは水準以上に出る馬なので」と高柳瑞調教師。秋華賞3着以来5カ月半ぶりでも、仕上がりに不安はない。
⑫キラーアビリティ
全3勝を芝2000メートルで挙げているディープインパクト産駒は、栗東ダートコースで軽くダクを踏んでから、柔らかなフットワークで登坂した。斉藤崇調教師は「体の張りは良くて、いい状態をキープしていますね。落ち着きもあります」と好感触を伝えた。
⑬ダノンザキッド
昨年のマイルCS&香港C2着のジャスタウェイ産駒は、栗東坂路を素軽い脚さばきで駆け上がった。上野助手は「落ち着きがあっていい雰囲気ですよ。体の張りもいいです。阪神は相性もいいので、あとはゲートを出てくれれば」と、スムーズな発進を願った。