上々の動きを見せたライトクオンタム(左)。手綱を取った武豊騎手は成長を実感していた 《栗東》新馬、シンザン記念を連勝中のライトクオンタム(武幸)は、武豊騎手を背にCWコースの併せ馬で6ハロン84秒7-12秒0。馬なりでアリクテラー(未勝利)にクビ差先着した。鞍上は「少し行きたがる面はありましたが、前走で見せた右にササる面は思っていたよりもましでした。重いウッドコースでも動けていて、状態は悪くないと思いますよ」と笑顔だった。
チューリップ賞を制したモズメイメイ(音無)は、新コンビの和田竜騎手を背に坂路で併せ馬。4ハロン52秒0-12秒3を計時し、ピノクル(2勝)に半馬身先着した。音無調教師は「馬なりだったけど、いい感じで動けていたね。間隔が詰まっているから、当週にはそんなにやらなくていいと思います」と話した。
フィリーズレビューを勝ったシングザットソング(高野)は坂路単走。馬なりで4ハロン55秒8-12秒8と軽快に駆けた。高橋助手は「間隔が詰まっているので、状態を整える程度の調整でした。カイ食いが良く、いい状態をキープしていますよ」と好感触を伝えた。
アネモネSを勝ち、栗東で調整中の関東馬トーセンローリエ(小笠)は、坂路でやや一杯に追われ4ハロン52秒9-12秒7。アルムエアフォルク(3歳1勝)に1馬身遅れたが、八月朔日(ほぞみ)助手は「栗東への輸送で体が少し減ったので、無理しない程度にやりました。動きに問題はないと思います」と語った。
チューリップ賞2着コナコースト(清水久)は、僚馬でアネモネS2着コンクシェルとCWコースで併せ馬。一杯に追われて自己最速の6ハロン80秒8(ラスト1ハロン11秒9)で併入した。清水久調教師は「(コナは)エンジンのかかりの遅さが調教にも出ていて、このひと追いでピリッとすれば。(コンクは)状態は本当にいい。前走の内容なら阪神の外回りは絶対にいいので、納得のいく仕上げで挑みます」と力を込めた。
クイーンC2着ドゥアイズ(庄野)は、吉田隼騎手を背にCWコースで一杯に追われて自己ベストの6ハロン81秒1-11秒6をマーク。庄野調教師は「前に馬を置いて追いかける形で、しまいを伸ばす指示でした。力む面はありましたが、動きは良かったです。力を出せる仕上がりに持っていけています」とうなずいた。
阪神JF11着からぶっつけで挑むラヴェル(矢作)は、坂井騎手を背にCWコース単走で6ハロン84秒9-11秒4。福岡助手は「もう少し力みが抜けてくれれば、という感じですが、体には張りがあって体調は良さそう。(本番で)ハミなどは替えないですが、メンコを着けていこうと思っています」と語った。
ドゥーラ(高橋康)は、坂路で自己最速を3秒以上塗り替える4ハロン51秒2(ラスト1ハロン12秒1)をマーク。高橋康調教師は「ハミを替えて調整してきました。乗っていた助手からは『ハミ受け良く走れていた』と聞いています」と、チューリップ賞15着からの巻き返しを期す構えだ。
ジューンオレンジ(長谷川)は坂路で併せ馬。馬なりのまま4ハロン53秒4-12秒2でまとめた。富田騎手は「時計は指示通りです。普段から乗って疲れが取れてきているのを感じます。リラックスしていて、追ってからの反応も良く、能力を出せる仕上がりだと思います」と胸を張った。
ブトンドール(池添)はCWコースで6ハロン83秒0-11秒5。新コンビの池添騎手は「予定通りの時計で、しまいもしっかりした動きでした。前走で一緒に乗っていたときの感じでは内に張るところがあったようですが、動きは申し分なかったです」と好感触を伝えた。
《美浦》チューリップ賞3着ペリファーニア(鹿戸)は、Wコース6ハロン84秒2-11秒6で僚馬と併入。「いい雰囲気で走れていたし、動き自体も問題ない。前走は外枠から勝ちにいく競馬をしてきつい展開だったが、収穫は大きかった。キャリアはまだ2戦しかないが、上積みは見込める」と鹿戸調教師。