精神面が成長し、充実してきたラーグルフ。今ならGⅠでも侮れない 大阪杯の「俺のチェックポイント」2日目は、美浦トレセンで取材する東京サンスポの綿越亮介記者が、4頭出走するモーリス産駒からラーグルフに注目。古馬になって急成長した要因や、2週前追い切りを見送った理由について陣営に直撃した。
大阪杯の馬券攻略の鍵は、4頭参戦するモーリス産駒の取捨。どの馬も底を見せておらず魅力があるが、最も馬券的妙味がありそうなのがラーグルフだ。4歳になって中山金杯を勝ち、続く中山記念も2着。「モーリス産駒は年齢を重ねるにつれてだんだん良くなってくる」。1週前の取材で宗像調教師が発した言葉が頭から離れず、急成長の理由について改めて話を聞いてみた。
「体が大きくなっているのはもちろんですけど、だんだん落ち着きが出てきて、レースで集中して走れるようになってきた。メンタル面の成長も大きいと思います」
2歳時からホープフルS3着と素質の高さは示していたが、このときも序盤で行きたがる面を見せていた。3歳春の弥生賞ディープインパクト記念でも折り合いを強く欠いて11着。その気性面が大人になったことが今の成績につながっている。初の関西圏への輸送に向けても、精神面の成長は心強い限りだろう。
本来、2週前追い切りを行うはずの15日に時計を出していないのが気になったが、「馬房で寝違えたみたい。19日には坂路でやったし(4ハロン56秒5-13秒5)、もう違和感もないから大丈夫」と指揮官。本番に向けて状態に不足はなく、立ち回りのうまさを生かせる内枠さえ引ければ、GⅠでもやれる可能性は大いにありそうだ。(綿越亮介)