〈栗東トレセン〉
ヴェルトライゼンデは、日経新春杯V後も順調に調整を進めている。池江調教師は「1週前あたりから動きが良くなり、この馬らしさが出てきました。安定味があって一瞬の脚を生かすタイプだから、舞台も合うと思います」とGⅠ初勝利に意欲を見せる。
キラーアビリティは4戦3勝と得意の芝2000メートルで、2021年のホープフルSに続くGⅠ2勝目を目指す。斉藤崇調教師は「(1回)使っているので調整はしやすいです。前回は折り合いもついて良かった。乗りやすくなっていますね。阪神の2000メートルはいいと思います」と期待を口にした。
ダノンザキッドは発走前にゲートをくぐった前走で課された発走調教再審査を29日に行う。上野助手は「変わりなく順調です。練習はしているけど、競馬でテンションが上がってしまう。ゲートを出て本来の力を出してくれれば」と願う。
モズベッロは、1年2カ月ぶりだった前走を叩いて少しずつ上向いている。森田調教師は「1週前の坂路はいい動き(4ハロン51秒6)を見せたが、日曜日(同54秒6)が思ったほど動けていない」と慎重に語った。
〈美浦トレセン〉
ノースブリッジは、この中間もいつも通りの在厩調整。28日は坂路でラスト1ハロン14秒5(4ハロン62秒1)とキビキビとした動きで元気いっぱいだ。「この馬のパターンで順調にきています。今は鍛えるというよりも、やりすぎずに(体調を)整えることを重視。トモ(後肢)がしっかりしたことで推進力が増した。排気量がすごくて、心肺機能の高さがストロングポイントです」と奥村武調教師は力を込める。