25、26日は全国的に雨模様。その影響で競馬は荒れ模様だった。その中でも特に波乱を演出したのがドリームジャーニー産駒だ。重馬場で行われた25日土曜の中京10R・熊野特別で10番人気のダディーズトリップが2着に好走したのを皮切りに、26日は不良馬場の中山10R・春興Sでトオヤリトセイトが12番人気3着、重馬場の阪神11R・六甲Sでザイツィンガーが13番人気3着に激走。そして極めつきは不良馬場で行われたGⅠ高松宮記念。この日の中京の芝は内側を通った馬たちが極端に伸びず、外を通らなければノーチャンスといえるような馬場状態だった。それにもかかわらず、13番人気のトゥラヴェスーラは最内枠から終始内ラチ沿いを走り、直線でも1頭だけ最内を通って3着に食い込んだ。この2日間でドリームジャーニー産駒は4頭出走し、そのすべてが10番人気以下だったがなんとオール馬券圏内。まさに水を得た魚のように、雨を得たドリームジャーニー産駒が躍動した。
データを見ると、ドリームジャーニー産駒がいかに〝道悪の鬼〟であるかがよく分かる。2018年から現在(2023年3月26日)までで、重・不良で開催された芝レースは674レースあるが、産駒の出走機会数30回以上の種牡馬別でみると、ドリームジャーニー産駒が勝率16.1%、連対率32.1%、複勝率46.4%と3部門すべてでトップに君臨している。加えて単勝回収率118%、複勝回収率148%と馬券の妙味も抜群。同期間の芝・良馬場…勝率5.1%、連対率13.0%、複勝率21.4%、稍重…勝率6.7%、連対率19.0%、複勝率29.5%と比較しても、明らかに重・不良の方が成績が跳ね上がっているのだ。これから芝の重・不良でドリームジャーニー産駒を見かけたら、難しく考えずにとりあえず全部買ってみようと思う。