伏兵タマモブラックタイがインから差し切り、幸英明騎手(左端)は3度目のファルコンS制覇となった=中京競馬場(撮影・薩摩嘉克) 18日の中京11Rで行われたファルコンステークス(GⅢ、芝1400メートル)は、幸英明騎手(47)=栗東・フリー=とコンビを組んだ8番人気の伏兵タマモブラックタイがあざみ賞に続く連勝で重賞初制覇。4番手追走から直線で最内を突いて力強く抜け出し、最後は1番人気のカルロヴェローチェの追い上げをハナ差で振り切った。次走はNHKマイルC(5月7日、東京、GⅠ、芝1600メートル)を目指す。デクラレーションオブウォー産駒は延べ15頭目のJRA重賞出走で初V。3着にはしんがり14番人気のサウザンサニーが入り、3連単はレース史上最高払戻金を更新する83万2950円の大波乱となった。
◆幸英明騎手(タマモブラックタイ1着)「最後は手応えがありましたし、内から抜け出してしのぎ切ってくれました。乗った感じでは距離はマイルぐらいまでもちそうです」
■タマモブラックタイ 父デクラレーションオブウォー、母タマモイヤリング、母の父ブラックタイド。鹿毛の牡3歳。栗東・角田晃一厩舎所属。北海道新冠町・対馬正氏の生産馬。馬主はタマモ(株)。戦績7戦3勝。獲得賞金6392万7000円。重賞初勝利。ファルコンSは角田晃一調教師が初勝利。幸英明騎手は2003年ギャラントアロー、21年ルークズネストに次いで3勝目。馬名は「冠名+タキシード用の黒の蝶ネクタイ」。
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