GⅠ連続2着の実績はダテじゃない。未完の大器ボルドグフーシュがシルバーコレクターの異名を返上する。
昨秋は神戸新聞杯3着から菊花賞に参戦。スタートが得意ではないため後方を追走したが、勝負どころで馬群の間を縫って進出。アスクビクターモアにはハナ差届かなかったが、従来のコースレコードを更新する走りでGⅠ級の能力を示した。
続く有馬記念でも後方からしまいに賭け、3コーナー過ぎからラスト有馬の福永騎手とともに大外からとてつもない手応えでまくっていき、年度代表馬イクイノックスの2着に食らいついた。
ここ2戦で中長距離路線でトップクラスに位置することを証明。天皇賞・春でも有力候補の一角を担える逸材だけに、重賞取りへ仕上げに抜かりはない。8日のCWコース併せ馬は新コンビの川田騎手が騎乗し、6ハロン79秒9、ラスト1ハロン11秒4の好時計。抜群の伸びで4馬身先着した。
馬体重も同日の時点で514キロと、前走から16キロも増えパワーアップしており、河村助手は「3歳時はカイバを食べても体が増えなかったのが、実になってきた。内臓が強くなったのだと思います。腹回りがしっかりして古馬らしくなってきました」と成長を実感している。
これまで全10戦中8戦で上がり3ハロンは最速。息の長い末脚はまさに現役屈指だ。
〝究極の3連単〟は1着にボルドグフーシュを固定。相手は5頭に絞った計20点で勝負だ!(夕刊フジ)
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