若葉ステークスを制したショウナンバシット(手前)=阪神競馬場(撮影・河田一成) 3月18日の阪神11R・若葉ステークス(3歳オープン、リステッド、芝2000メートル、8頭立て)は、2番人気で川田将雅騎手とコンビを組んだショウナンバシット(牡、栗東・須貝尚介厩舎)がゴール寸前で差し切ってV。逃げてハナ差の2着に粘ったラスハンメル(5番人気)とともに、皐月賞(4月16日、中山、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得した。タイムは2分2秒7(稍重)。2着と1馬身1/4差の3着には、馬群の間からしぶとく伸びたティムール(8番人気)が入った。
レースはラスハンメルがスムーズに先手を取り、2番手にロゼルがつけてかなりスローな展開。人気を分け合った2頭は、ハーツコンチェルトが5番手の外、ショウナンバシットはその前の3番手でやはり外からのレースとなった。大きな動きがないまま勝負どころを迎えるが、ラスハンメルは手応え十分。人気2頭は外を回って追撃した。ラスハンメルが粘り込みを図るところに、ショウナンバシットが1完歩ずつ迫り、ゴール寸前で捕らえてV。セレクトセールで2億8600万円の高値がついた素質馬が、大きな3勝目を挙げてクラシックへの扉を開いた。
若葉Sを制したショウナンバシットは、父シルバーステート、母ギエム、母の父Medaglia d’Oroという血統。通算成績は5戦3勝となった。
この記事をシェアする