現在、厩舎取材班(想定班)として12厩舎を担当している。先日の競馬エイト紙上のコラムでも書いたが、今年はわが担当12厩舎が高配当を出しまくっている。先週終了時点のわが担当12厩舎の通算成績(JRA限定)は576回出走して【35・49・29・463】で、12厩舎の平均勝ち鞍は3勝弱ということになり、この数字だけを見るとそれほど活躍しているようには思えないかもしれないが、馬券貢献度の高さはすさまじく、単勝回収率はなんと120%。すでに2カ月以上たったにもかかわらず、全出走馬の単勝を買い続けてもいまだプラス収支という事実は特筆ものだ。
今週のわが担当12厩舎は、中山、阪神、中京の3場で水曜日現在61頭が出走を予定しているが、今週もきっとこの中に高配当をもたらす穴馬が潜んでいるはず。今回は水曜のトレセンでの取材からピンときた穴馬候補を3頭あげておきたい。
日曜中京3R・ファビュラスエリカ(伊坂重信厩舎)
ここまでは中山ダート1200mで3戦して8着、7着、8着。序盤は追走に苦しみ、まともにレースに参加できていないが、3戦とも直線に向いてからの伸びには見どころが。上がり3ハロンの順位は2位、4位、4位だが、そのイメージ以上の末脚を見せてきた。「未勝利なら上位の決め手は持っている馬。距離が1400mに延びれば今までほど前から離されることはないはず。体質の弱さが改善され、間隔を詰めて使えるようになったのもいい材料」と伊坂重信調教師のトーンも今まで以上に上がってきた。
日曜中山3R・シルヴァティカ(古賀慎明厩舎)
既走馬相手の初戦は出脚負けして、そのあとも砂をかぶってハミを取らず。3コーナーでは完全に勝負圏外に。ただ、4コーナーの手前でハミを取り出してからの加速力には見どころが。「後半はいい走りができたし、気性的に一回レースを経験したことも大きいはず。次はガラッと変わる可能性も」と、手綱を取った北村宏司騎手からも、大敗した割には前向きなコメントが聞けた。「初戦を使う前とは調教でのハミの取り方も違ってきたよ」と古賀慎明調教師も状態面の上積みを強調。どこまで着順を上げるかが楽しみだ。
日曜中山8R・レーヴドゥラプレリ(宮田敬介厩舎)
前走は3、4コーナーで狭い内側のスペースを強引にこじ開けようとした馬がいて、その馬に外に弾(はじ)かれる大きな不利が。あのロスが痛く、レースにならなかった。「前走は参考外。最近は少しズブさが出てきているので、今回は直前の追い切りでもビッシリ追った。これでピリッとするはずだし、まともに走れば」と宮田敬介調教師も巻き返しに自信を見せる。