〈美浦トレセン〉
前哨戦の根岸Sを快勝したレモンポップが引き続き好ムードだ。先行勢が失速する流れの中、好位から勝ちにいったレースぶりを、田中博調教師は「強い内容」と評価。「個性や、血統を思うと7ハロンがベストと思うが、相手関係や競馬ぶり、能力など総合的に見て力は足りる。心身のバランスが取れていて、状態はいいし、挑戦者の立場でぶつかりたい」とやる気を見せていた。
根岸Sは6着だったケンシンコウ。小西調教師は「体がしっかりしてきたので連続して使えるようになったのが一番。前走も初めての7ハロン戦で悪い内容ではなかった」とひそかに巻き返しに自信をのぞかせていた。
〈栗東トレセン〉
メイショウハリオは東京大賞典で3着に終わったが、帝王賞を勝つなど、層が厚いダート中距離界でもトップホースの一頭。1600メートルは一昨年5月の薫風S(東京、3勝)以来になる。横井助手は「距離自体は問題ないですが、久しぶりのマイル戦がどうかですね。前半で戸惑わなければ」とポイントを挙げた。
すばるS2着のドライスタウトは先週に続き、今週も戸崎騎手が美浦から駆けつけて追い切りにまたがる。牧浦調教師は「先週の追い切り後に、ジョッキーは『前走よりも動きが軽く、硬さがない』と好感触でした。好位抜け出しが多かったけど、前走で差し脚を伸ばしたのは次につながると思います」と期待を込めた。
ヘリオスは根岸Sで先行したものの、直線で失速して15着。西園正調教師は「前半で競られたのが響いた。マイルは3走前の南部杯で2着だし、上積みもある。展開次第で出番があっても」と巻き返しを狙う。
ケイアイターコイズは、1200メートルの令月Sを勝っての参戦。1600メートルは3歳時の青竜Sで11着に敗れている。新谷調教師は「私が管理する前なので詳しいことは分かりませんが、もちそうな雰囲気はあります。ただ、東京のマイルは先行タイプにとって、レースが難しいコースだと思うので」と話した。
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