★自身の最年長優勝記録更新なるか 武豊騎手はヘリオスに騎乗予定
武豊騎手はフェブラリーSがGⅠに昇格した1997年以降、すべての年で騎乗している唯一の騎手で、GⅠ昇格以降で最多の5勝を挙げている。武騎手は今年のフェブラリーSではヘリオス(セン7歳、栗東・西園正都厩舎)に騎乗予定だが、同レース6勝目を挙げることができるだろうか。武豊騎手のレース当日の年齢は53歳11カ月5日で、Vなら、自身が持つGⅠ昇格以降のフェブラリーS最年長優勝記録(49歳11カ月3日)を更新する。なお、ヘリオスと武豊騎手のコンビは前走の根岸Sでは15着に敗れたが、昨年秋には南部杯(盛岡)2着、JBCスプリント(盛岡)3着とJpnⅠで上位に入っている。
ヘリオスは父オルフェーヴル、母アンジュシュエットという血統だが、オルフェーヴル産駒からは21年のブリーダーズCディスタフ(米)を制したマルシュロレーヌ、昨年の東京大賞典(大井)、今年の川崎記念(川崎)を制したウシュバテソーロ、昨年のかしわ記念(船橋)勝ち馬でフェブラリーSに出走予定のショウナンナデシコ(牝6歳、栗東・須貝尚介厩舎)といつた海外・地方でダートのビッグタイトルを手にした馬が出ている。
★初制覇を狙う戸崎圭太騎手 今年はドライスタウトとのコンビで参戦
現在、東京競馬場ではGⅠのフェブラリーS、GⅢの根岸S、ユニコーンS、武蔵野Sと、4つのダート重賞が実施されているが、4重賞すべてで勝利を挙げている現役騎手はC・ルメール騎手だけだ。フェブラリーSを勝てば4重賞完全制覇となる戸崎圭太騎手は、ドライスタウト(牡4歳、栗東・牧浦充徳厩舎)に騎乗予定だが、同レース初制覇を遂げることができるだろうか。なお、前走までの通算成績が6戦4勝のドライスタウトが勝てば、16年モーニン、21年力フェファラオが持つGⅠ昇格以降のフェブラリーSにおける最少キャリア優勝記録に並ぶ。
ドライスタウトは父シニスターミニスター、母マストバイアイテムという血統で、下河辺牧場の生産馬だ。同牧場の生産馬がJRAダート重賞を勝てば、1991年ウインターS(GⅢ)のナリタハヤブサ以来約31年2カ月ぶりとなる。ちなみに、ナリタハヤブサは同年にフェブラリーSの前身であるフェブラリーH(GⅢ)を制している。
★GⅠ昇格以降初の3連勝なるか 今年は4頭出走予定の関東馬
フェブラリーSは1997年にGⅠとなったが、同年以降の所属別勝利数を見ると関東馬が5勝、関西馬が20勝、地方馬が1勝となっている。2000年~17年にかけて18連勝するなど関西馬が大きく勝ち越しているが、21年、22年は関東馬の力フェファラオが連覇を遂げた。今年のフェブラリーSに出走予定の関東馬は根岸Sを制したレモンポップ(牡5歳、美浦・田中博康厩舎)、昨年の2着馬ティエムサウスダン(牡6歳、美浦・蛯名正義厩舎)、根岸S6着のケンシンコウ(牡6歳、美浦.小西一男厩舎)、同11着のアドマイヤルプス(セン6歳、美浦・加藤征弘厩舎)の4頭だが、GⅠ昇格以降初の3連勝となるか。なお、ケンシンコウが勝てば、同馬を管理する小西一男調教師は1991年3月2日の管理馬初出走から31年11カ月18日でJRA・GⅠ勝利となる。
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