朝日杯FS3着のレイベリングが共同通信杯で重賞初Vを狙う この東京3歳GⅢには日本ダービーを目指す素質馬がそろう。「いい馬が集まるレース。3歳のこの時期の東京芝1800メートルはごまかしがきかない。強い馬じゃないとなかなか勝てない」と語るのは鹿戸調教師。2年前に勝ったエフフォーリアが皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制したのだから実感がこもる。
そのトレーナーは今年レイベリングとウインオーディンを送り込む。
レイベリングは前走の朝日杯FSで3着。「外枠(⑭番)で外を回って上位に残ったのはこの馬だけ。高い能力を示したと思う」とうなずく。キャリア1戦で中2週での阪神輸送を乗り越えての好走は価値がある。
中間は放牧を挟んで順調。「普段からだいぶ落ち着いて走れるようになったので距離はもつと思う。東京コースも新馬戦でいい勝ち方をしているからね。まだ(収得)賞金が少ないのでここでいい競馬をしてほしい」と期待を込める。
ウインオーディンは連闘で挑んだ前走の新潟2歳Sで2着。それ以来5カ月半ぶりだが「夏に無理をさせたのでゆっくり休ませた。元気いっぱいで帰ってきたし、仕上がりは早いね。急激に変わった感じはないけど、いい切れ味があるから」と気配はいい。
厩舎も先週の東京新聞杯をウインカーネリアンで逃げ切り好調。勢いそのまま2週連続重賞Vを狙う。(板津雄志)
★エフフォーリアは京都記念に出走
鹿戸調教師は共同通信杯だけでなく、京都記念にもエフフォーリアを送り込む。全休明けの7日は美浦坂路で15─15を2本。「有馬記念(5着)は長く休んでいた割に体はできていたし、負けたとはいえ、いい競馬はできた。続けて使えるのは体調がいい証拠だし、見た目にも引き締まっている」と復活への手応えを明かす。また、土曜東京メインのクイーンCにも、フェアリーS5着馬リックスター(抽選対象)が出走予定だ。