ドウデュース=栗東トレーニングセンター(撮影・河田一成) 今週から関西は阪神へ舞台を移し、開幕週の12日には春の古馬GIにつながる「第116回京都記念」が行われる。昨年の日本ダービー馬ドウデュースと、一昨年のJRA年度代表馬エフフォーリアが激突。プライドを賭けた戦いは見逃せない。
◇
帰国初戦で復権を果たしたい。昨年、日本ダービーで世代の頂点を極めたドウデュースは秋に世界最高峰のGI凱旋門賞に挑戦。前哨戦のニエル賞4着をステップに挑んだが、後方のまま19着に大敗した。「凱旋門は馬場も厳しかったが、フランスでは放牧と勘違いしていたのか大人しかった」と、友道調教師は振り返る。
1週前には栗東CWコースで7ハロン96秒6、ラスト1ハロン11秒2と抜群の動きを披露。騎乗した主戦の武豊騎手は「元気が良くていい動き。このひと追いで仕上がってくる」とうなずき、「能力は疑う余地がないので仕切り直しの一戦。今年はこの馬で大きいところを勝ちたい」と力を込める。朝日杯FSを制した阪神で好スタートを切りたい。
21年の皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制したエフフォーリアは昨年の大阪杯で9着、宝塚記念で6着と振るわなかったが、有馬記念では先行力が戻って5着と復活への光明が見えた。
1週前には美浦Wコースを6ハロン83秒3、ラスト1ハロン12秒1で駆け抜け、「ゴール板を過ぎても1角過ぎまでラップを落とさずにいけたし、良かった」と鹿戸調教師は明るい表情。当週は水曜に美浦で追い切って栗東へ移動し、週末の輸送に備えるプランで挑む。(夕刊フジ)
この記事をシェアする