ボートレース江戸川の開設67周年記念『GⅠ江戸川大賞』は31日、第12Rで優勝戦が行われ、前田将太(34)=福岡=が石渡鉄兵との首位争いを2マーク差しで制して1着。2021年6月の福岡68周年記念以来、2度目のGⅠ制覇を成し遂げた。人気を集めたイン長田頼宗は6着に大敗し、2着に石渡、3着には山口達也が入った。
当地GⅠ初優出を果たした前田が、地元勢を下して特別戦3V。通算では37度目の優勝を飾った。
「必死でした。優勝できると思っていなかったし、夢のような気分。ゴールの瞬間は初優勝したときくらいうれしかった」
相棒の28号機を完璧に仕上げた一戦で結果を残し、自然と笑みがこぼれる。「優勝して帰ったら嫁が喜ぶだろうなと思った。GⅠに呼んでもらえたことがすごくうれしかったし、お客さんの声援がパワーになる。結果を出せて良かったです」と愛妻家の一面をのぞかせながら、何度も感謝の思いを口にする。
今後の目標については、「毎年、近くでグランプリを見ている。今年こそは18位以内に入りたい。1年のいいスタートが切れたし、モチベーションを保ちながら突っ走りたい」と目指すは年末の頂上決戦だ。
次なるGⅠの舞台は2月12日に若松で開幕する九州地区選手権。GⅠ優勝を〝手土産〟に愛する地元プールでさらなる飛躍を誓う。(加納空樹)
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