2月5日に東京で古馬のマイルGⅢ「第73回東京新聞杯」が行われる。昨年の牝馬3冠レースで活躍したナミュールが、初めてとなる牡馬との混合重賞でどんなレースを披露するか。マイル戦は全3勝をあげるベストディスタンス。23年の好発進を決めたい。
2歳時から牝馬GI戦線を盛り上げてきた女傑候補が、伝統のマイル重賞で始動する。
ナミュールは阪神JFで4着。牝馬3冠レースでは桜花賞こそ流れが向かず10着だったが、オークスで3着、秋華賞では勝ち馬スタニングローズと半馬身差の2着に食い込んだ。そして、前走のエリザベス女王杯で5着。牝馬のトップクラスにランクされる1頭だ。
1週前追い切りは雪が降るなか不良馬場の坂路で行われ、4ハロン53秒6、ラスト1ハロン11秒9をマーク。馬なりながら活気あふれる身のこなしでタイキドミニオンに1馬身先着し、体調面は良好だ。
「ラストは少し速かったが、いい反応をしてくれた。調子を整える意味でいい追い切りができたと思う。馬体重は変わっていないが、カイ食いは以前よりいい」と、高野調教師は満足そう。「今回は目一杯に仕上げないで臨もうと思っている。整えておけば力を発揮してくれる馬なので」と愛馬を信頼している。
左回りは【2・0・1・0】。2400メートルのオークスでも3着に踏ん張っており、今回と同じ東京のマイルではデビュー2戦目の赤松賞を快勝している。舞台はベストといっていい。
「コーナーで左回りでは膨れない分、より走れると思う」とトレーナー。牡馬を撃破してチューリップ賞以来2度目となる重賞制覇を飾り、悲願のGI制覇に向けて飛躍を遂げたい。(夕刊フジ)
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